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12月11日-04号

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  1. 水戸市議会 1996-12-11
    12月11日-04号


    取得元: 水戸市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-12
    平成 8年 12月 定例会(第4回)          平成8年第4回水戸市議会定例会会議録第4号          ---------------------              平成8年12月11日(水曜日)          ---------------------                議事日程(第4号)                     平成8年12月11日午前10時開議                    (                 )                     第4回水戸市議会定例会第 1  議案第76号=ないし=第101号第 2  請願,陳情第 3  報告第39号          ---------------------本日の会議に付した事件 会議録署名議員の指名 出席説明員の報告 日程第1 議案第76号=ないし=第101号 議案付託 日程第2 請願,陳情 日程第3 報告第39号 次回の議事日程の報告          ---------------------出 席 議 員 (36名)                議     長   松  本  勝  久  君                副  議  長   大  縄  敬  二  君                   1  番   田  山   知賀子  君                   2  番   高  橋     靖  君                   3  番   佐  藤  光  雄  君                   4  番   野  村  眞  実  君                   5  番   渡  邉  久  治  君                   6  番   雨  谷  精  一  君                   7  番   渡  辺  政  明  君                   8  番   藤  田  精  治  君                   9  番   袴  塚  孝  雄  君                  10  番   岩清水   昌  子  君                  11  番   本  田  忠  弘  君                  12  番   中  庭  次  男  君                  13  番   仲  田     勇  君                  14  番   深  作  康  雄  君                  15  番   真  家     功  君                  16  番   西  野  奎  吉  君                  17  番   村  田  進  洋  君                  18  番   田  口  文  明  君                  19  番   内  藤  丈  男  君                  20  番   小松崎   常  則  君                  21  番   小  圷  和  男  君                  23  番   高  橋  丈  夫  君                  25  番   伊  藤  充  朗  君                  26  番   森      富士夫  君                  27  番   友  部     明  君                  28  番   須  能  昭  一  君                  29  番   緑  川  賢  次  君                  30  番   綿  引  喜  男  君                  31  番   福  島  辰  三  君                  32  番   三田寺      弘  君                  33  番   加  藤  一  嘉  君                  34  番   小  林  一  彦  君                  35  番   木  村     寛  君                  36  番   常  井   成一郎  君          ---------------------欠 席 議 員                                   (なし)          ---------------------説明のため出席した者                市     長   岡  田     広  君                助     役   小  林  秀  文  君                助     役   古  橋  貞  夫  君                収  入  役   根  本     瑞  君                市長公室長     江  橋     勇  君                総 務 部 長   大  澤  利  治  君                財 務 部 長   武  藤  光  男  君                市民環境部長    板  橋  克  衛  君                保健福祉部長    備  海  暉  雄  君                産業経済部長    竹  内     實  君                建 設 部 長   青  柳  好  美  君                都市計画部長    佐  藤  研  一  君                下水道部長     橋  本     耐  君                常澄支所長     本  多  節  藏  君                水道事業管理者   緑  川  丈  夫  君                水 道 部 長   人  見  秀  徳  君                教  育  長   堀  川  賢  壽  君                消  防  長   先  崎     弘  君                監 査 委 員   君  嶋  義  孝  君                連  絡  員   横須賀      徹  君          ---------------------事務局職員出席者                事 務 局 長   小  泉  友  次  君                総 務 課 長   飯  田  徹  夫  君                議 事 課 長   谷  津  米  壽  君                議事課長補佐    岩  渕  静  香  君                議 事 係 長   永  井  好  信  君                調 査 係 長   吉  田     茂  君                書     記   荻  沼     学  君                書     記   大久保   克  哉  君                書     記   篠  原  芳  之  君                書     記   永  井  誠  一  君          午前10時8分 開議     〔議長 松本勝久君議長席に着く〕 ○議長(松本勝久君) 定足数に達しておりますので,これより本日の会議を開きます。---------------------------------------会議録署名議員の指名 ○議長(松本勝久君) 水戸市議会会議規則第79条の規定により,会議録署名議員の指名を行います。29番緑川賢次君,30番綿引喜男君,31番福島辰三君,以上3名を指名いたします。---------------------------------------出席説明員の報告 ○議長(松本勝久君) 次に,地方自治法第121条の規定により,説明のため議場に出席を求めた者の職,氏名は,本定例会の開会冒頭報告し,あわせて議席に配付した印刷物のとおりでありますので,御了承願います。--------------------------------------- ○議長(松本勝久君) それでは,これより日程に入ります。 本日の日程は,議案第76号=ないし=第101号,報告第39号,以上27件,それに請願,陳情,以上であります。--------------------------------------- △日程第1 議案第76号=ないし=第101号 ○議長(松本勝久君) それでは,議案第76号=ないし=第101号,以上26件を一括上程いたします。 それでは,昨日に引き続き,ただいまから通告により一般質問を許します。 1番,田山知賀子君。     〔1番 田山知賀子君登壇〕(拍手) ◆1番(田山知賀子君) 第4回水戸市議会定例会に当たり,通告に従い一般質問をいたします。 初めに,住宅行政のうち,市営住宅の現在の入居状況と今後の住宅行政の展望について伺います。水戸市の全世帯の約4%が市営住宅に入居しておりますが,河和田住宅には空き戸数が269と集中しており,一方,千波や緑岡住宅には180人の入居待ちがあると聞き及んでおります。しかし,緑岡住宅の3DKの高齢者向け住宅は2戸あいている状態で,高齢者にとって,高家賃などの理由で入居できないと思われます。 そこで,改めて現在の市営住宅の入居状況はどのようになっているか,お伺いいたします。また,老朽化した市営住宅の建て替え計画と,今後市の21世紀に向けた住宅施策はどのような視点で行うのか,あわせてその展望についてお伺いいたします。 次に,高齢者専用市営住宅について伺います。今,まさにノーマライゼーションの時代に入り,高齢者や障害者が住みなれたまちで快適に暮らすことのできる住宅の整備は必要不可欠であります。本市における平成6年度の高齢化率は12.6%であります。車いすを利用している方のために段差を解消し,手すりや低い浴槽,入りやすいトイレ等を設置するバリアフリー化構造によるもので,また緊急通報のためのシステムなどが常備されている,安全と安心の確保された住宅であります。ウサギ小屋と呼ばれた日本の住宅において,広さやゆとりが求められる一方,伴侶に先立たれ,余儀なく単独所帯となって,そのまま高家賃の3DKに住んでいる方など,高齢者のニーズに合っていない場合もあります。ひとり暮らしの方や夫婦のみの世帯に対応できる1DKや2DKの低廉な高齢者専用住宅も提供する必要があると思われますが,そのお考えがあるのか,お伺いいたします。 次に,現行の市営住宅の保証人制度の見直しについてお伺いいたします。水戸市営住宅条例第13条に規定する連帯保証人は,市内に居住し,独立生計を営む者で,公営住宅に入居しておらず,かつ入居者と同程度の収入があるもので,または固定資産税を納付しているものでなければならない。ただし,連帯保証人が親族の場合は,県内に居住している者とすることができるとあります。県外出身者や高齢者などに連帯保証人の該当者が見つからず,他の入居基準がクリアしていても,入居できない場合があります。 島根県の出雲市の例を見ると,市内に居住する者や市長が適当と決める連帯保証人がないときは,市外に居住する者の中から定めることができるという入居しやすい条例となっております。 平成8年8月30日,公営住宅制度が改正され,収入の減少にも対応する家賃制度,高齢者や障害者世帯の入居資格の緩和,現行制度の一種,二種の区分の廃止,地方自治体の自主的な施策の対応など大幅に変わりました。しかし,新制度は,既存の公営住宅は平成10年度から適用であります。茨城県は,弾力的活用事務処理要綱に基づき,選定された戸数につき,区分については前倒しで活用するとうかがっております。 本市も,連帯保証人制度については,新法の適用前に申込書によって市内居住者2人のうち1人は県外でもよいというような条例改正ができないものか,伺うものであります。執行部の見解をお伺いいたします。 次に,市営住宅管理業務の委託について伺います。市営住宅に土日の閉庁時に災害が発生したり,日常時においても雨漏りや破損など緊急措置を要する場合,早急な対応ができず,市民サービスの低下につながることがあります。住宅課に寄せられる入居者や近隣からの相談や苦情は,月100件を超えると聞いております。職員の皆様の日ごろの御苦労に対し敬意を表するものであります。 行政改革実施計画によるサービスの向上,効率的な事業事務の推進のため,平成11年を目安に内容を調整し委託するとありますが,県は委託先の管理協会と業務内容を分け,万全な管理体制を図っております。管理体制の充実と市民サービスのさらなる向上のために,一日も早い第三セクターへの委託に向けて本市も取り組むべきであると思われます。その進捗状況について伺うものであります。 次に,教育行政についてお伺いいたします。 初めに,小中学校の余裕教室の有効利用について質問いたします。少子化による児童,生徒数の減少により,全国的に小中学校での余裕教室が増加しております。平成8年の5月現在,本市での一時余裕教室と余裕教室を合わせた数は,小学校で約131,中学校で60教室あります。ほとんど一時余裕教室として郷土資料室,進路指導室,会議室や多目的室,開放学級等に使用されているとうかがっております。 平成5年4月に,文部省から余裕教室活用指針が発表されました。余裕教室活用の基本的な考え方として,将来予測される学級数,学校全体の配置計画を踏まえて,余裕教室を児童のための学習スペース生活交流スペース,さらに余裕のあるときは地域住民のための社会教育施設への転用ができるとあります。 他市の余裕教室の利用状況でございますが,中野区のある小学校では,「ゆとりの教室」と呼び,親子読書室に,調布市の小学校では2教室を1つにして多目的ホールにして交流の場とし,京都の宇治市の小学校ではデイサービスなどの老人福祉施設に転用し,仙台の小学校では出入り口を分け,地域住民に開放し,児童館とコミュニティセンターに利用している等,多くの活用例が見れます。水戸市内の小中学校の余裕教室の一部も,他市例にならい,地域の子供や住民のための有効活用を強く求めるものでございます。 平成7年4月より月2回の学校週5日制が実施されております。子供にゆとりの時間を与え,多くの体験の中で社会に対応する能力を高める趣旨と理解しておりますが,核家族の一人っ子は,ゆとりと時間がかえって孤独を感ずることもあるようでございます。また,かえって塾通いやおけいこに忙しくなっている子供もあります。多様化した社会状況に対応する子供の学校外活動を見守り,触れ合いのスペースをつくり,学校や家庭,地域のきずなを強くし,連携をとりながら,地域全体で子供をはぐくむ体制が必要であります。 しかし,本市における子供や児童,生徒の学校外での交流の場は少ないように思われます。児童公園や目的のために集まる図書館や公民館以外にも,自由に集い,遊べるスペースが必要でありましょう。日常的な触れ合いの場,コミュニティの場を余裕教室の有効活用として位置づけ,放課後,児童クラブの生徒や,将来的には未就学児の親子もともに集えるスペースを整備すべきと思われます。 市内24カ所にある開放学級は,おのおの実績と成果を上げていることは十分承知しております。その中の数カ所にでも配置してはいかがでしょうか。これからの学校教育はスリム化と学校や地域社会との連携が必要とされています。地域の住民や,時には高齢者の見守る中で,子供同士の連帯感,思いやり,自主性,そして何よりも今求められている生きる力がはぐくまれていることを確信いたします。 そこで,お伺いいたします。本市の余裕教室の現況と今後の推移はどのぐらいでしょうか。また,既に日立市や茎崎で設置されている余裕教室活用計画策定委員会等を発足させ,さまざまな角度から積極的に検討できないか,あわせてお伺いいたします。 次に,(仮称)児童科学館の建設についてお伺いいたします。現在,青少年の理科離れが問題となっております。福武書店の学校基本調査の一つである理科嫌いについての結果によると,小学校で8.6%の理科嫌いが,中学校では27.8%,約3分の1の生徒が嫌いと回答しております。 そうした状況の中で,(仮称)児童科学館は,科学や技術に対する興味や関心を高め,青少年の夢とロマンを育てる意味で,3カ年計画の基本構想となっております。八王子の子供科学館に見られるように,遊びや体験ができる多目的フロアを併設し,その効果を上げるべく,本市でも科学教育の環境を整備することが急務であると思われます。どのような検討をなされたのか,その進捗状況についてお伺いいたします。 次に,青少年の薬物乱用防止策についてお伺いいたします。最近,中高生が覚せい剤を乱用し,所持し,補導されるという深刻な事件が相次いで起きております。本県では,11月には八千代の県立高校3年生,12月には笠間の高校生が覚せい剤を所持し補導されたというニュースは,県下に大きなショックを与えました。本年3月,松戸市では小学校6年男子,中学2年男子,中学3年女子が覚せい剤を使用し補導され,汚染は小学生にまで及ぶという憂慮すべき問題が起きております。覚せい剤は「スピード」,「S」と呼ばれ,ダイエット目的やグループなど,遊び感覚で使用したケースもあり,罪悪感は感じられない様子であるとのことです。 先日,公表された麻薬白書によると,覚せい剤事件での検挙者は全国で1万7,364人で,前年度比2.6%,うち十代,二十代は8,296人と,前年より急増している結果です。将来ある本市の青少年が汚染され,生命までむしばまれていく事態を何としても食いとめなければなりません。事の重大さを痛切に感ずるものであります。 供給ルートについて,水戸署の生活保安課長に伺ったところ,最近は不法就労の外国人から入手しているケースが多い,十数回使用できる微量分が1万円ぐらいで買える。潜在している乱用者もいるはずであると話されております。 松戸市では,再発防止のため,教育委員会が児童,生徒,先生,保護者に覚せい剤の恐ろしさを理解させるために,薬物乱用防止キャラバンカー市内小中学校に巡回したということです。本市でも,小学校から薬物教育を実施し,断る勇気を育て,地域,家庭への啓発が急務と思われます。 そこで,お伺いいたします。教育委員会が確認している市内の覚せい剤の補導状況はいかがでしょうか。さらに,今まで学校や家庭,地域にどのような啓発を行ってきたでしょうか。現在,民間のボランティア団体等が「ダメ。ゼッタイ。」をスローガンに啓発活動をしております。今後も,教職員の研修を初めとして,総合的な対策を講ずる必要があると思われますが,どのような防止策を考えているのか,お伺いいたします。 以上をもちまして,一般質問を終了とさせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(松本勝久君) 建設部長,青柳好美君。     〔建設部長 青柳好美君登壇〕 ◎建設部長(青柳好美君) 田山議員の一般質問のうち,住宅行政についてお答えをいたします。 まず,市営住宅の入居状況についてお答えいたします。市営住宅は,平成8年12月1日現在,市内28団地,3,765戸建設されており,入居状況は3,373戸であり,全体の90%が入居しております。特に空き家の多い柳河町住宅,空き家数26戸。大山台住宅,空き家数34戸。河和田住宅,空き家数281戸の空き家を生じておりますが,これらの住宅につきましては,老朽化に伴い,年次的に建て替えを推進しております。 また,建て替え整備にあわせ,入居者の駐車場の整備に努めるとともに,各戸にバリアフリー化を行い,高齢者や障害者が安全かつ快適に暮らせるよう,住民のニーズに合った住宅の確保や,さきの阪神・淡路大震災の経験を生かし,災害に強いまちづくりに努めてまいります。 また,今後の住宅政策の展望でございますが,水戸市が長い歴史の中で築き上げてきた地方都市としての魅力を生かしながら,将来の多様化する住民ニーズにこたえるとともに,新しい住宅,住環境を創造することを目指し,住宅マスタープランを策定いたしております。市民の定住意識が非常に高いことから,持ち家を取得しやすくするために,財団法人水戸市住宅公社を設立いたしまして,低廉で良質な戸建て住宅の分譲を始めたところであります。 また,中心市街地においては,人口の減少が著しく,かつ高齢化が進んでいることから,居住環境等を含めた中心市街地の環境整備が重要な課題となっております。水戸市の魅力を高める上で,中心市街地の活性化が不可欠でございます。都心のコミュニティの再生を図るために,市街地再開発事業や共同ビル化等を促進し,都市型住宅の供給に努めていくこととしております。 次に,高齢者用専用市営住宅の建設についてお答えいたします。市における高齢者住宅対策は,平成2年度に城東住宅に2戸を確保したのが最初でございます。その後,平成4年以降に緑岡第1住宅建て替えの際に,34戸を設置いたしました。今後,高齢者向け公的住宅の需要は確実に増加すると考えられますので,公営住宅の建て替えの際には,各戸にバリアフリー化を行い,浴室,便所,玄関,廊下等に手すりを設置するとともに,高齢者に合った間取りを取り入れるなど,家賃の低減を図ってまいります。 なお,1棟全体を高齢者住宅とすることにつきましては,今後検討を加えてまいりたいと存じます。 本格的な長寿社会をにらんだ福祉政策と連携強化を図り,高齢者等に優しい住宅づくりを進めていくとともに,高齢者単身住宅等の入居者のニーズに合った住宅を建設してまいります。 次に,現行の連帯保証人制度の見直しについてお答えいたします。市営住宅の入居者は,水戸市営住宅条例の規定により,「連帯保証人2人の連署する誓約書を提出すること」とされております。その連帯保証人は,同条例の規定により,「市内に居住し,独立の生計を営む者で,公営住宅に入居しておらず,かつ,入居決定者と同程度以上の収入があるもの又は固定資産税を納付しているものでなければならない。ただし,連帯保証人が親族の場合は,県内に居住している者とすることができる」とされているところでございます。この連帯保証人に関する規定につきましては,公営住宅法の改正にあわせ,今後十分検討を加えてまいりたいと考えております。 次に,市営住宅管理業務委託についてお答えをいたします。管理業務を中心とした業務委託につきましては,水戸市の行政改革の一つとして取り上げられているところであり,行政サービスの向上と効率的な事務事業の推進のため,平成11年4月実施を目途に,現在調査検討中でございます。 この業務につきましては,委託化となれば,本市における住宅政策の立案,空き家対策等に取り組むことが可能となるため,委託先との協議及び委託内容の調整を行い,できる限り早期に実現するよう努力してまいります。 ○議長(松本勝久君) 教育長,堀川賢壽君。     〔教育長 堀川賢壽君登壇〕 ◎教育長(堀川賢壽君) 田山議員の御質問のうち,余裕教室の有効利用についてお答えいたします。 第1点の余裕教室の状況については,小学校が保有教室635室に対し131室,中学校が保有教室300室に対し60室となっております。これら余裕教室は,児童,生徒の学習,交流などのスペースとして郷土資料室,多目的教室等に幅広く活用されております。 また,本年度推計した平成12年度の余裕教室は,小学校が154室,中学校が73室と予想されますが,今後におきましても,児童,生徒を中心とした教室の活用を大いに図ってまいりたいと考えております。 なお,本市の余裕教室活用計画につきましては,水戸市第4次総合計画に基づき,大規模改造事業等の中で,コンピュータ教室あるいは多目的教室等に改修,改造するなど,有効活用に努めているところです。 第2点の開放学級を地域の子供たちも利用できるような施設に,さらには親子でも利用できるような施設にという御提言につきましては,少子化や女性の社会進出が進行する中,子供同士の触れ合いや親子が集い,情報交換等ができ,さらには青少年の健全育成を図ることのできる施設の必要性を認識しているところでございます。 本市におきましては,これまで留守家庭児童の保護育成を図る重要性にかんがみ,小学校の余裕教室の一部を活用して開放学級の拡充を図ってきたところであります。しかしながら,親子も来られるような施設にするためには,かなりの面積を確保する必要があると思われます。そのためには,学校運営上の問題を初め,校舎の改造等多くの課題がありますが,議員御指摘の意を踏まえて,将来に向け,今後十分検討してまいります。 次に,児童科学館の建設についてでありますが,児童科学館の整備を第4次総合計画に位置づけし,これまでに他市の施設等を調査検討してきたところであります。議員御指摘のとおり,昨今,青少年の理科離れや科学技術離れが特に言われておりますが,これからの科学技術の発展に対応した教育のあり方は,子供たちの自由な発想を大切にし,体験的な学習を通して子供たちに科学的な見方や考え方などの豊かな科学的素養を育成する必要があると考えております。したがって,現在,教育委員会内にワーキンググループを組織し,先進地などを調査した資料をもとに,子供たちが遊びながら直接物に触れ,動かしたりするなど,五感を使って体験でき,科学に対して興味関心がわき,科学する心を培うことができるような児童科学館のあり方について鋭意検討しているところでございますので,御理解をいただきたいと思います。 次に,薬物乱用の防止策についてでありますが,薬物乱用の実態につきましては,覚せい剤使用者等の検挙,補導の状況を見てみますと,平成8年1月から10月末で全国では1万6,118人おり,そのうち7.3%に当たる1,169人が20歳未満の少年であり,同じく1.2%に当たる186人が中学,高校生であります。県内では,同じく479人の逮捕者,補導者がおり,そのうち3.5%に当たる17人が20歳未満の少年であります。 なお,11月に入って県西地区で高校生が覚せい剤所持で1人逮捕されており,覚せい剤等の薬物が高校生の間にまでも広がっている現状がうかがえます。 まず,家庭,地域での教育についてでありますが,覚せい剤等の薬物の危険性,有害性について,青少年並びに一般市民に正しく理解していただくため,これまでも覚せい剤等薬物乱用防止街頭キャンペーン「ダメ。ゼッタイ。」運動などを実施し,市民への啓発活動を行ってきました。また,青少年関係団体の研修会や市民を対象とした集会等において,覚せい剤等の薬物についての正しい知識の啓発に努めてきたところであります。 さらに,未然防止策でありますが,青少年の健全育成を図っていくには,家庭,地域と学校とが一体となって取り組む必要がありますので,今後とも関係機関や団体等との連携を強化し,各種キャンペーン活動や各種媒体を活用した啓発を行ってまいります。特に,広く市民に覚せい剤等の薬物乱用による危険性,有害性を正しく理解していただくため,市報等により周知を図ってまいります。 次に,学校教育における薬物乱用防止についてでありますが,現在,水戸市の各中学校では,第3学年の保健体育科の授業や特別活動の保健指導において,薬物乱用の危険性等について指導するとともに,県から,中学2年生を対象に配布された覚せい剤の危険性を訴えた資料等を活用し,知識の普及や啓発活動に努めております。 また,生徒と保護者を一堂に会して覚せい剤の恐ろしさについての講演会を開催するなどして,学校と家庭との連携を図っているところであります。 薬物乱用の未然防止策といたしましては,現在,市内小中学校の生徒指導主事を対象とした薬物乱用防止についての研修会を実施しているところでありますが,今後とも,教師向けの薬物乱用防止教育についての研修会を一層充実し,さらには講演会等による啓発活動を通して,指導者の意識の高揚を図ってまいりたいと考えております。 また,児童,生徒には,薬物乱用の危険なことのみを単に理解させるだけでなく,二度とない人生を健康で有意義に送ってほしいという願いのもとに,薬物乱用防止教育の一層の充実,さらには低年齢化の未然防止に努めてまいりたいと思います。 以上でございます。 ○議長(松本勝久君) 15番,真家功君。     〔15番 真家功君登壇〕(拍手) ◆15番(真家功君) 平成8年第4回定例市議会に当たり,通告に従いまして一般質問をいたします。執行部の誠意ある答弁をお願いするものであります。 今定例議会で,一昨日の代表質問,昨日の一般質問で多くの議員がそれぞれの立場から,平成9年度の予算編成に向けての質疑が行われ,岡田市長から予算編成の基本方針として,厳しい状況であるが,市民の立場に立った,最大限の総意と工夫をもって予算編成を行い,配当を行っていきたい,このような答弁がなされています。私も,新年度の予算編成に向けての質問をさせていただきます。 今回の12月定例議会は,岡田市長が平成5年10月17日行われました水戸市長選挙で多くの市民の信頼を受け,17代水戸市長に就任されましてから在任期間最終の予算編成を行う前段の12月定例議会でございます。 岡田市長は,平成5年12月定例議会で,議案提出に先立ちまして,市長就任後初めての所信表明をなされ,その中で市政運営に関しまして「市民主体の都市づくり」を基本に5本の柱を表明されまして,その政策をその後の第4次総合計画の中で具体的に明らかにされてきたところであります。 私は,21世紀に向けての水戸市に必要なものは,まず充実した福祉社会づくり,何といっても高齢社会に対する対応であるというふうに考えています。また,財政問題につきましては,今,中央・地方を問わずさまざまな論議が行われています。今臨時国会の衆議院予算委員会の質疑のテレビ放映でも,社会福祉法人に対する補助金交付制度に限らず,全省庁での補助金事業の適正及び執行を厳しく調査するということが明らかになっています。このことを見ましても,今後の国庫補助に向けての申請も安易なものでないという考え方をしなくてはならないかと思います。 私は,今日まで,たびたびこの本会議場におきまして,執行部の皆さんに国県補助事業費の獲得に努力されるよう要請してきた一人としまして,さらなる思いを感じるものであります。 しかし,行政は,何と申しましても,市民のニーズを的確に把握し,継続的・発展的なものであることを基本とすべきというふうに考えます。また,水戸市民が水戸市に住んでよかったと生活の中で実感し,精神的に幸せを感じ,安心して生活できる行政を推進することが,市長初め執行部の,ひいては私ども議会の最大の責務であるというふうに考えるものであります。 しかし,我が国の経済動向は,景気回復の兆候が依然として厳しく,水戸市予算における市税収入を見ましても非常に厳しい状況となっています。平成大不況と言われまして久しく,我が国の経済が国際社会にあって,景気低迷から脱出することが困難視されているとすれば,国民生活に与える影響は大きく,地方自治体の税収もますます厳しくなるということは必至だというふうに受けとめなければなりません。 そこで,水戸市予算の編成について伺います。 平成8年度水戸市の当初予算額は,1,398億9,484万6,000円であり,前年度と比較しまして4.7%,62億1,720万8,000円の増であります。しかし,その増額の内容は,市債に負うところが大きく,その額は一般会計で136億3,160万円,17.1%という大幅な増になっていました。 平成9年度水戸市予算の編成は,昨年に引き続き緊縮型で,投資的経費を今年度当初予算内にとどめるとし,基準を各課で説明を行ってきたというふうにうかがっています。概算要求については,義務的経費を除く経常経費を昨年同様10%削減とし,また各事業の内容見直しを図ることを通達し,やむを得ず基準をオーバーするものについては,その理由書の説明を求めているというふうに聞いています。 平成9年度も景気の低迷で市税の伸びは期待できないと覚悟しなくてはなりません。従来は,この税収不足を市債で賄ってきたわけですが,ますます増加する市債をこのまま手放しにするわけにはいかないというふうに考えます。 このような景気低迷時代の行政の推進とあわせて,財政健全化を図るため,私の周辺でもいろいろな議論が行われています。例えばある議論は,景気停滞による財源不足は当面地方債の発行でカバーしながら,景気の回復によって回収を図ると。また,ある議論は,現行財政を尊重し,世代間による赤字の公平な負担を図る,このような言い方であります。 私は,今日的な財政実態を考えるとき,現実論として従来の流れに従うという形の予算編成方式に私個人としてはいささか疑問を感じます。したがいまして,平成9年度予算編成におきましては,市債発行を極力抑え,マイナスシーリング,リストラを検討しても市民の理解は得られるものではないかというふうに考えるものです。 さきの衆議院選挙における最大の争点となりました行政改革は,国・地方を通じ,今後の最大課題,争点として早急に取り組まなくてはならないものです。その中でも,行革・分権・省庁の再編・財政再建の論議の中で,世界的にも各国において財政構造の変革を大胆に進めています。 我が国におきましても,この動きは幾つかの自治体で既に動き出しているというふうに感じられます。東京都におきましては,平成9年度予算編成に向けての各局の要求額が現場からの概算要求の時点で,平成8年度比マイナス2.4%要求であり,東京都政始まって以来のことであるというふうに報道されています。 昨日の岡田市長の答弁の中にも,日銀短観報告の話がございましたけれども,過日発表されました平成8年度の国民所得統計速報ではGDP,国内生産の実質的成長率が前期の4月から6月に比べまして0.1%の増加にとどまったというような報告がされています。年率に換算されますと0.4%の低い伸びになるということだそうです。こういった状況の中で,過去の高度経済成長期の夢を追うことなく,すべての英知を傾けて思い切った予算編成を行い,健全財政に向けての努力をされることを願うものであります。また,そのことが必ず将来の水戸市を展望するとき,賢明であるというふうに考えます。 このことは,市長を初め行政執行部として実行していくためには,より内容を明らかにし,公開し,市民の参加と理解を進めなければなりません。大変なことだということを理解した上で,平成9年度の予算編成に際しまして,前年度対比減額予算の編成の模索について,どのような感じを持っておられるか,執行部の見解をお伺いするものであります。 次に,市制施行110周年記念事業についてお伺いをします。 私は,11月の末,連休に,市内のあるお寺の住職を久しぶりに訪れました。住職さんも庫裏さんも大変喜んでいただき,熱く煮込んだおでんと名古屋名物のういろうをごちそうになりながら,よもやま話を重ねてきました。 そのとき,住職が席を立って,隣室から書類袋を手にしてまいりまして,よいものを見せましょうと言って,私に渡していただきました。それは,昭和54年10月1日水戸市発行の「水戸市制施行90周年記念水戸市全図」でした。早速受け取って中を見ますと,縦158センチメートル,横168センチメートルの5色刷り2万分の1の水戸市全図であります。 1面には,水戸市内の主な公共施設一覧表が記載され,国・県・市の施設,総合病院,小・中・高・大学が施設名,所在地名,電話番号が施設番号順に整理され,水戸市全図を縦の7区割り,横の10区割りに分割され,素人でも順位番号を追えばすぐ目的物を見出すことができるように工夫されています。 裏面には,水戸市章,水戸市民憲章,水戸市概況,そして当時の常井議長さん,それから和田市長さんの顔写真が輝いておりまして,議会の仕組み,水戸市行政機構図,中心市街地図,総合市民窓口の案内,公共的機関による常設無料相談のいろいろ,災害や急病に備えてのお知らせがされており,大変すばらしい案内図であります。 そこで私は,この案内図から,私の居住地域にどのような施設が案内をされていたのかというので,調べてみましたところ,私の地区では,寿小学校,寿公民館だけでありました。千波町につきましては,水戸短期大学の附属高校,水戸聾学校,千波小学校,緑岡高校等でありますが,現状とは比較にならないほど変わっています。17年間の歳月の移り変わりをしみじみ感じました。 住職は,案内図を示しまして,「この図面では,現在の市役所が鮮明になっていない。また,水戸芸術館も建設されて久しいし,その他,常澄地区にも広く知らせるべき施設が多くあるのではないか」と述べられています。 そこで,お伺いをいたします。水戸市全図が,90周年記念として水戸市全世帯に配布されましてから満17年になります。この間,常澄村が編入をしてから4年9カ月になり,水戸市全体が大きく変化しているはずであります。水戸市第4次総合計画3か年実施計画書に,広報の充実として市勢要覧の発行,市民ガイドブックの発行等が,平成10年にかけて各種メディアによる広報の充実を図るということになっていますが,ただいま申し上げましたとおり,水戸市全図を市制施行110周年記念事業としてあわせて発行し,水戸市の全世帯に配布をお願いしたいものでありますが,執行部の見解をお伺いするものであります。 最後に,大塚池公園の歩道灯,遊歩道についてお伺いいたします。 今年もまた大塚池に数多くの白鳥が飛来し,水戸市民に水辺の安らぎを提供しています。年々白鳥の数がふえているのは大変喜ばしいことであります。 私は,昨年大塚池でコクチョウがひなをかえしたということで連絡がありましたときに,現地へ行って彼らと対面した記憶があります。親鳥に引率をされまして遊泳する姿,羽を休めて湖上で静止する情景は,瞬間ではありますが,我を忘れて時を過ごしたものであります。 大塚池公園の整備は,ここ10年間くらいの間に随分推進されました。地域の方々を初め,大塚池周辺のジョギンググループの会員も大変喜んでいられます。大塚池はそもそも農業用のため池として利用され,一時期汚濁で騒がれましたが,今では自然を生かして水を再生して,すっかり水戸市西部地区の市民の憩いの場所として定着をしています。 水戸市の公園のポイントは,何といっても水との協調であるというふうに思います。特に農業用水の確保という使命を終えつつあるため池が次々と再生公園化され,水と周辺の緑が人々の心を落ち着かせています。今後も自然を維持した公園整備推進を期待するものであります。 そこで,お伺いするわけでありますが,第4次総合計画3か年実施計画には,大塚池の整備に関して,ため池の整備区分,地区公園等の整備の中に見当たりませんので,私の不勉強を省みず,お伺いをいたします。 近年,大塚池公園の歩道灯が設置されつつありますが,平成7年度には公園西側周辺に3灯,東側の樹木の多い区域に5灯,計8灯が設置されたわけでありますが,平成8年度には現在までに,どこの区域に何灯設置されているのか,お伺いをいたします。 また,大塚池公園を全体的に考えた場合,年次的設置を願うものでありますが,場所の選定など,どのように検討されているのかもお伺いをいたします。 そして,現地で遊歩道を確認したわけでありますが,呼鳥橋東側遊歩道は若干整備の必要があるというふうに感じます。さらに,園路として利用しています呼鳥橋の一部改修が行われましたが,今後の整備はどのような計画なのかをお伺いいたします。 大塚池公園周辺を利用しているジョギンググループ,親子ランナー夫婦等で大塚池公園の散歩を楽しんでいられる多くの市民の願いを込めてお伺いをするものであります。 以上で質問を終わります。 ○議長(松本勝久君) 財務部長,武藤光男君。     〔財務部長 武藤光男君登壇〕 ◎財務部長(武藤光男君) 真家議員の一般質問のうち,財務行政についてお答えいたします。 前年度対比減額の予算編成の模索についてでありますが,本市を取り巻く環境は,景気回復の足取りが極めて緩やかであり,市税の大きな伸びも期待できないため,来年度においても引き続き厳しい財政環境に置かれております。 しかし,一方で,市民の行政に対する需要は高まるばかりであります。来るべき高齢化社会に備えた総合的な福祉施策の充実や下水道など,市民に身近な社会資本の整備など,重要施策の推進が強く期待されているところであり,財政環境が厳しいからといって,ただ単に緊縮予算にすればよいというものではないと考えております。 したがいまして,来年度の予算編成に当たっては,市民の立場に立って予算を編成するという観点から,市民の参加や協力による市民主体の都市づくりを基本として,市民社会の増進と社会資本を充実させるための各種施策に対し,財源の重点的配分を行うこととしております。そのためにも,各課の要求枠,いわゆるシーリングについて経常経費で10%減,投資的経費では前年度当初予算以下と定め,要求を取りまとめたところであります。 ただいま御指摘いただきましたような,前年度に比べ伸びがマイナスになる,いわゆるリストラ型予算につきましては,現在,予算編成作業を進めているところでありますので,明確にお示しできる段階になってございませんが,高齢化社会の拡大と経済の低成長を考えれば,将来的には健全財政のためにはそのような事態に遭遇することも考えられますが,長期における計画の達成や根本的な政策の見直しなど,今後の検討の中での将来へ向けての課題としてまいりたいと考えております。 ○議長(松本勝久君) 市長公室長,江橋勇君。     〔市長公室長 江橋勇君登壇〕 ◎市長公室長(江橋勇君) 真家議員の御質問のうち,市制施行110周年記念事業についてお答えいたします。 これまでの市制施行記念事業といたしましては,施設の建設や式典に加えまして,各種のソフト事業を行っているところでございますが,市制施行90周年には,御質問にありましたように,病院や公共施設の位置,水戸市の行政組織や議会の仕組みなどについて,市民がわかりやすいように配慮した水戸市全図を発行しております。 水戸市におきましては,平成11年4月1日,市制施行110周年を迎えるわけでございますが,この記念事業につきましては,本年度事業構想の調整を行いまして,明年度は実行体制の確立を図り,事業内容の調整を進めてまいりたいと考えております。 したがいまして,議員御提案の水戸市の現在の姿が一覧できまして,行政の現況や議会の仕組みがよくわかる水戸市全図の発行と全世帯配布につきましては,全体事業内容の調整を図る段階で,議会と御協議を申し上げながら実施してまいりたいと考えております。
    ○議長(松本勝久君) 都市計画部長,佐藤研一君。     〔都市計画部長 佐藤研一君登壇〕 ◎都市計画部長(佐藤研一君) 真家議員の大塚池公園周辺整備についての御質問にお答えいたします。 まず,大塚池公園の照明灯の増設につきましては,平成7年度から年次的に整備を進めておりまして,平成7年度に西側,東側区域の湖畔園路沿いに8灯,平成8年度には東側区域の湖畔園路沿いに7灯を増設しております。平成9年度以降につきましては,未整備箇所であります東側2地区,西側1地区について照明灯の設置を図ってまいりたいと考えております。 次に,遊歩道の整備でございますが,東側地区については,整備後約16年経過し,利用者に不便を来す状態になっておりましたので,平成7年度から年次的に再整備を行っており,残りの区間につきましても,引き続き早期に整備するよう努力してまいります。 第2点目の御質問であります呼鳥橋の改修でございますが,呼鳥橋は,整備後約15年ほど経過したため,老朽化が著しく進み,利用に危険な状態となったことから,本年度から改修に着手し,約半分に当たる31.4メートルの改修工事を完了したところであります。残りの区間につきましては,平成9年度に改修を行い,工事を完了してまいりたいと考えております。 ○議長(松本勝久君) 10番,岩清水昌子君。     〔10番 岩清水昌子君登壇〕(拍手) ◆10番(岩清水昌子君) 日本共産党の岩清水昌子です。通告に従いまして一般質問を行います。 まず最初に,高齢者福祉の問題について伺います。 水戸市では,予想を上回って高齢化が急速に進んでいます。4年後の2000年に到達すると予想した高齢化率に既に到達しています。 東北大学工学部建築学科助教授の外山義先生の調査によりますと,65歳以上の方が住みなれたはずの自宅内の事故で年間4,000人が亡くなっているそうです。高齢者の自宅内での事故死で一番多いのが浴槽での事故です。手すりがなかったり浴槽が高過ぎたり滑りやすい材質であることが,大きな要因に挙げられています。次に多いのが転倒による死亡です。敷居の段差による転倒死が年間600人に上っています。先生は,死亡には至らないが,転倒して骨折し,その後寝たきりになる方も年間130万人ぐらいと推定しています。こういう不幸の多発を未然に防ぐ必要があります。 そこで,高齢者が安全に自宅で生活できるように,住宅改善についてお尋ねいたします。水戸市には,住宅を改造する場合,助成事業と貸付制度の2種類があります。ところが,助成事業を利用した人は,昨年2件,105万円です。今年も2件の利用しかありません。東京都江戸川区では1991年の事業開始以来,2,158件,総額11億5,919万円を助成しています。どこに違いがあるのでしょうか。水戸市では70万円を限度として経費の4分の3を助成する制度で,所得制限があります。その上,寝たきりや重度の痴呆の人に限定されているのです。江戸川区では改造にかかった費用の全額を補助します。所得制限もなく,60歳以上で介護を必要とする人や身体障害者手帳を持っている人はだれでも補助が受けられます。 水戸市では,パーキンソン病の方が伝い歩きできるようにと,台所の改造と床の段差をなくす工事をしましたが,室内での生活がほぼ自立していたため,この制度を利用できなかったという事実もあります。この助成事業は,寝たきりをつくらないために住宅を改造するのが目的ではないでしょうか。寝たきりにならなければ受けられないのでは,本来の趣旨に反するのではないでしょうか。水戸市でも,せめて補助対象を60歳以上の何らかの介護が必要な人とし,所得制限をなくすことを求めますが,いかがでしょうか。 貸付制度の方の利用も,昨年2件,今年は1件しかありません。連帯保証人が2人必要で,利率も昨年まで3%であり,住宅金融公庫などとほとんど変わらなかったこと,今年から利率が2%になりましたが,そのことが広く知らされておりません。多くの方が利用しやすいように,無利子とし,連帯保証人をなくし,保証協会の保証にし,もっと貸付制度のPRをすることを求めますが,いかがでしょうか。 次に,給食サービスの改善について伺います。私は,95年9月の議会で毎日型の給食サービスを提案しました。今回調べてみました。1991年から実施しているひたちなか市を初め,つくば市,土浦市,取手市,牛久市で新たに始まりました。また,鹿嶋市,石岡市など7市で毎日型の給食サービスが行われています。保健福祉部長は,当時,私の質問に,他市の状況を調査し,今後検討すると答弁されましたが,検討の結果,どのように改善する計画を持ったのか,お答え願います。 水戸市が現在実施している週1回の配食のふれあいランチサービスは,最高時38人いた利用者が今年は13人と激減しています。仕出し弁当であるため,高齢者の好みに合わないことや,配達者を自分でつくらなければならないため,31学区のうち8学区しか利用者がいません。しかも,新荘学区以外はたった1人ずつの利用です。この制度は,もう高齢者の要望に合わなくなっているのではないでしょうか。高齢者の健康を保つため,栄養に十分配慮し,温かいまま届けられる心のこもった体制を整え,毎日型の給食サービスに改善することを重ねて求めます。 第3に,住宅介護のかなめともいえるホームヘルパーの充実について伺います。水戸市では,ホームヘルパーの利用が年々ふえ続け,昨年度は前年より約1万時間延びて4万6,000時間を超えています。特に高齢者の利用が前年比131.2%になっています。現在,水戸市のヘルパーは,正職員が2名,コーディネーター係をしています。社協と合わせて21名の非常勤嘱託職員と96名の登録ヘルパーが対応しています。ところが,家事介護が大部分であり,排せつや入浴の介助,体の清拭など身体介護はほとんど行っていません。また,常勤ヘルパーが少ないために,需要に応じ切れない状態です。 現在,老人保健施設にいて,脳卒中で下半身が麻痺し,体の移動はすべて介護が必要ですが,強く在宅を希望しているある男性は,1日3回のホームヘルパーの巡回と週2回のデイケアがあれば,在宅介護は可能ですが,特別養護老人ホームに申し込みをしたという例もあります。この例に限らず,きちんとホームヘルプサービスがあれば,在宅が可能になる人がたくさんいます。日立市では,今年4月から巡回型で365日,午前7時から午後9時までのサービスを始めています。水戸市でも,利用増に備え,ホームヘルパーの人数をふやし,巡回型と滞在型をあわせて24時間,365日のホームヘルプサービスを行うことを求めますが,いかがでしょうか。 また,ホームヘルパーを専門職として位置づけ,昇給やボーナスの支給など待遇の改善を進めること,専門的な研修の機会を保障することをあわせて求めますが,いかがでしょうか。 現在,デイサービスセンターは7カ所ありますが,需要が高く,待機している状態です。利用も週1回であります。土曜日,日曜日の利用と,利用時間の延長を行うこと,週2回利用できるように増設することを求めますが,いかがでしょうか。 2番目に,保健センター事業について質問いたします。 厚生省が発表した92年国民生活基礎調査によりますと,病気やけがなど自覚症状のある者は国民の4人に1人となっています。また,健康診断を受ける人は横ばいでありながら,所見のあった人は毎年ふえ続けています。そして,健康診断によってがんや糖尿病,甲状腺の疾患など自覚症状のない初期段階の病気が発見されています。 そこで,伺います。水戸市では,基本健診やがん検診の受診率が毎年20%台と低いのですが,受診者の48%の人がお医者の診察を受けるよう指示されています。まさに早期発見,早期治療の上からも受診率の向上が待たれています。受診率向上のために担当の方々は種々努力されていますが,日立などで行っているように,健康診断を受けなかった人全員に再度通知を出すなどしてはいかがでしょうか。 乳幼児健診も,水戸市は県内の他の市と比べて低い状態です。幼児の3人の1人がアトピーであると言われ始めて久しくなりますが,「,95子どものからだ調査」によりますと4割を超える子供がアレルギーという結果が出ています。さらに,約2割が肥満傾向であり,加工食品や清涼飲料などのはんらんは子供の成人病の要因になっています。乳幼児健診のときに,あわせて育児相談や栄養指導なども行っています。子供の成長の大切な節目で行うこの乳幼児健診をすべての子供が受けられるようにするために受診会場をふやしたり,受診率の高い市でやっているように,電話や訪問するなど多面的な働きかけをするよう求めますが,いかがでしょうか。 また,乳幼児健診などのときに,抱いている子供をおろし,親子でゆったりできるコーナーを設けてはどうでしょうか。日立市では,乳幼児の健診のときに,保母さんが遊びの指導をしてくれたり,グループに分けてお母さん同士のおしゃべりをし合う機会をつくっています。お母さん方から不安に思っていたことが解消したとか,友達ができたなど,大変喜ばれています。このような工夫も考えてみてはいかがでしょうか。 また,乳幼児の虐待も社会問題になっていますが,赤ちゃんを抱いた経験もなく,初めて自分の子供に向かい合うお母さんにとってはわからないことだらけです。今,水戸市では助産婦さんが行う新生児訪問は希望者だけになっていますが,孤軍奮闘しているお母さんたちの育児ストレスを減らすためにも,第一子の新生児訪問を全員に行うよう求めます。 次に,弗素塗布について伺います。乳児歯科健診は毎月2回行われていますが,保健センターの調べでは乳幼児の16%が既に虫歯になっています。さらに,3歳児になると47%,小学生では88%,中学生は91.9%が虫歯を持っているという状態です。虫歯を防ぐには弗素塗布が効果があるとWHO,世界保健機関でも発表しています。丈夫な歯は健康の基本です。予防することによって治療費を節約できます。乳歯の弗素塗布を行うよう求めますが,見解を伺います。 今,保健センターには理学療法士2人,作業療法士が2人いてリハビリを行っています。ところが,バスを乗り継いでいかなければならないために付き添いが必要だったり,家族の送迎が困難で利用できない人もいます。デイサービスセンターのように送迎用の車と運転手を配置することを求めますが,お答えください。 保健センター事業のより一層の充実を種々求めてまいりましたが,これを実行するためには,何といってもマンパワーの確保が必要です。93年度厚生科学研究報告によりますと,水戸市の保健婦の配置は31人になります。現在21人で10人も不足しています。保健センターの事業のより一層の充実をさせるためにも,保健婦の増員がどうしても必要であると考えますが,見解をお聞かせください。 最後に,都市下水路などの普及について伺います。 水戸市が1992年に行った市民の意向調査によりますと,市民が行政に求めることの第1位は下水道の整備であります。これは雨が降るたびに道路が冠水してしまい,日常的に多くの市民が困っているからではないでしょうか。私のところに強い要望として届いている3カ所について解決策を求めます。 1カ所は,東野町260番地の3,喫茶店前の道路は,20年ぐらい前から雨が降ると水がたまり,車が通るたびに外壁にかかっていました。10年ぐらい前から周辺の家が盛り土をしたため,20センチぐらいの深さに水がたまってしまいます。そして,車が通るたびに家の軒下まで水がはねるため,土台,柱,軒下など2メートルの高さまで腐食してしまいます。15年間に3回改築をしましたが,1回約300万円かかり,合計900万円にも上ります。市が責任をとって補償してもらいたいと怒りをあらわにしています。 見川2丁目172番地周辺は,大雨が降ると床下浸水になり,トイレまで雨水が入り,あふれ出してしまうという状態です。また,渡里町2749番地周辺も,雨が降るたびに水がたまり,深いところは30センチぐらいにもなり,道路が川のようになって何日も水がはけず,周りの家は陸の孤島のようになってしまいます。この3カ所の住民の方々の切実な悩みを解決するには,何といっても排水路や都市下水路を一日も早く設置することです。どのような計画になっているのか,またその進捗状況を伺います。 2点目として,東野町,見川2丁目,渡里町の当面の雨の日の緊急対策について,どのような方法で対処するのか伺います。水戸市は,行政改革の名のもとに,今年7月に下水道管理業務の道路側溝の清掃部門を民間に委託しました。そして,さらに公共下水道管と都市下水道管の清掃を民間委託するとともに,現在12人いる職員を半分に減らすという計画を持っています。行政改革は本来むだを省くことであり,下水道管理業務は,道路陥没や下水道管の破損などが起きたときに,交通事故などの大事故につながるおそれもあるために,素早い復旧作業が求められます。作業は夜中や休日にも行わなければなりません。また,現在,雨で道路が冠水し,通れなくなったとき,その都度,市の職員が駆けつけてたまった水をポンプアップしていますが,民間業者ではこのような迅速な対応ができなくなってしまうのではないでしょうか。このように下水道管理業務は,市民生活を守る大切な部署であり,民間に委託をすべきではないと考えますが,見解を伺います。 これをもちまして第1回の質問を終わります。 ○議長(松本勝久君) 保健福祉部長,備海暉雄君。     〔保健福祉部長 備海暉雄君登壇〕 ◎保健福祉部長(備海暉雄君) 岩清水議員の御質問のうち,初めに高齢者福祉についてお答えいたします。 第1点の給食サービスにつきましては,現在実施しております給食サービスは,水戸市から水戸市社会福祉協議会への委託事業として週1回の給食を配食し,触れ合い型のサービスを行っております。また,現在の利用者は13名となっております。 御質問の毎日型,いわゆる生活援助型の導入につきましては,週の配食回数,配食時間,配食方法など種々のサービス内容について,水戸市社会福祉協議会と協議し,調査検討を進めているところであります。また,温かいものの提供や老人に合ったメニューの作成などについても,あわせて検討をしてまいります。 第2点の住宅改造に伴う助成対象枠の拡大でありますが,この助成制度は,平成7年度より水戸市高齢者住宅改造助成事業として,県の助成を得て実施しております。御提案の対象者の枠を寝たきりAランク,いわゆる準寝たきり老人まで拡大することにつきましては,事業も開始したばかりでありますので,その推移を見て考えていきたいと存じます。 次に,住宅整備資金の貸し付けの改善でありますが,平成8年4月から貸付利率を3%から2%に引き下げを行いましたので,無利子及び連帯保証人制度につきましては,今後の検討課題とさせていただきます。 また,啓発などPRにつきましては,広報及びチラシを活用してまいりたいと考えております。 第3点のホームヘルプサービスにつきましては,現在のホームヘルパー数は,水戸市職員2名,嘱託職員9名及び水戸市社会福祉協議会に所属する嘱託職員12名,登録ヘルパー91名の体制によりサービスの提供を行っております。 また,今年度よりチーム運営方式を導入し,一部時間の延長及び土曜日の派遣を行うなど利用者のサービス需要にこたえております。今後,さらに休日,祭日,時間延長などのサービスの充実強化,ホームヘルパーの増員などを図るべく関係部課と協議してまいります。 次に,ホームヘルパーの処遇改善につきましては,嘱託職員の社会保険の加入などを行ってまいりましたが,今後も処遇改善につきましては,努力してまいります。 次に,ホームヘルパーの資質の向上につきましては,資格取得のための養成派遣を計画的に実施しております。また,水戸市独自の研修も行っておりますが,御指摘のとおり,教育訓練はホームヘルプサービスを提供する上で重要でありますので,今後とも引き続き計画的に研修を行ってまいります。 第4点のデイサービスセンターは,市と民間の施設6カ所で運営しておりますが,御指摘のサービス時間の延長,土・日曜日の開所及び週2回の利用につきましては,受け入れ態勢を整えるなど検討してまいりますが,そのうち,週2回の利用につきましては,施設資源との関連もありますので,当面は民間における老人保健施設のデイケアサービスの利用を併用することで対応していただきたいと考えております。 デイサービスセンターの設置につきましては,高齢社会に向け,早期の整備が必要と認識しておりますので,水戸市老人保健福祉計画に基づき推進してまいります。 続きまして,保健センターの事業についてお答えいたします。初めに,基本健診の受診率の向上についてでありますが,未受診の理由といたしまして,平成6年11月に茨城県衛生部が県内の実態調査をしましたところ,「健康に不安がなかった27.1%」,「忙しかった22.9%」,「面倒だった18.9%」が最大理由となっており,都市部と町村部とは受診率に大きな差が見られております。 受診率向上対策として,健診の重要性を健康カレンダー,広報,個別受診券通知などにより啓発しており,未受診者健診を年5回から6回実施しております。 また,未受診者のうち,40,45,50,60歳の節目の市民を抽出して個人通知により受診勧奨をしており,通知者の15%から17%が受診しております。なお,忙しくて受診できなくなった市民が受けやすいように,平成8年度中に土曜,日曜健診の試行を実施する考えであります。 次に,乳幼児健診の受診率向上につきましては,身近なところで受診できる体制が望ましいことですが,乳幼児健診はコンピュータ管理による個別の健康情報と医師の診断を併用しているため,公民館などを利用することに課題がございます。また,診察室,測定室などの部屋の確保も難しい状況にあることや,健診機器の設置及び医師,歯科医師の体制が必要でありますので,医師会,歯科医師会と御協議をいただくため,今後の検討課題とさせていただきます。 未受診者に対する対策といたしましては,3歳児健診にかかわる個別通知をしております。平成6年度に追跡調査をしたところ,未受診者のほとんどが医療機関,幼稚園,保育所で健康診断を受けておりましたが,今後とも電話や家庭訪問を実施し,未受診者対策を充実させてまいります。 次に,新生児訪問につきましては,母子保健法の一部改正により,平成9年度から県から委譲されてまいります。この事業は,助産婦に委託して訪問を行いますが,特に育児不安が多い第1子に対しましては,早期の保健指導が重要でありますので,充実を図るために保健婦による新生児・乳児訪問指導を実施してまいります。 次に,弗素塗布につきましては,保健センターの歯科保健対策として,妊産婦から乳幼児期の一貫した虫歯や歯周病予防が重要と考えており,1歳6カ月児,3歳児健診時における歯科健診後の歯科保健指導の充実を図っております。弗素塗布は,虫歯予防効果が高く,現在は「健康づくりの集い」で希望者を募り,実施しております。これは歯科医師の指示のもとに行う必要がありますので,今後の実施拡大につきましては,歯科医師会と協議してまいります。 次に,お母さん同士の交流の場の確保についてでありますが,少子化社会を迎え,子育てに悩む母親が増加しておりますので,健診に来所した同年齢の子供を持つ母親同士が子供サロンとして自由に交換できる場を保健センターに確保できるようにしてまいります。 次に,リハビリ訓練者のための市内巡回自動車の配置につきましては,通所手段の一つとして考えられますが,乗車時間の増加を伴い,身体に障害のある高齢者などにとって,身体的,精神的な負担や苦痛を伴うことから,現段階では困難な状況にあります。今後も通所は社会的訓練の一つと考え,自力通所が可能な方は,それを継続していただきますが,通所手段の確保が困難な方は,障害の程度により一律な方法をとることが難しいことから,より効果的な通所リハビリが提供できるよう研究してまいります。 次に,保健婦の増員につきましては,地域保健法の制定に伴い,本市では母子保健や老人保健など,住民に身近な対人保健サービスを提供する役割を担うことになり,保健婦の確保は重要と認識しておりますので,関係各課と協議し,保健婦の増員に努めてまいります。 ○議長(松本勝久君) 10番,岩清水議員に確認をいたしますけれども,都市下水路の復旧についての御質問の中で,東野町・見川2丁目・渡里地区というふうなことで御質問をなされましたけれども,具体的に場所がわからないので,答弁がしづらいというようなことでありますので,具体的な場所をもう一度質問していただきたいと思います。 10番,岩清水昌子君。     〔10番 岩清水昌子君登壇〕 ◆10番(岩清水昌子君) 議長の指示によりましてお答えいたします。関係当局にはきちんとお話をしてあるはずなんですけれども,再度申し上げます。 東野町260番地の3の自宅の前の道路でわかるはずだと思います。安全協会の前の道路です。 それから,見川2丁目172番地というふうに,この辺は一帯です。この辺周辺です。 それから,渡里町2749番地,これは道路管理事務所,こちらの方がとてもよく知っていらっしゃって,常に電話が行っているはずだと思います。どうぞお答えください。 ○議長(松本勝久君) 下水道部長,橋本耐君。     〔下水道部長 橋本耐君登壇〕 ◎下水道部長(橋本耐君) 岩清水議員の一般質問のうち,都市下水路等の普及についてお答えいたします。 本市における雨水対策につきましては,市街化区域を都市下水路整備事業,市街化調整区域を排水路新設改良事業により浸水の防除を図っているところでございます。 まず,第1点の東野地区の排水対策につきましては,平成2年度から平成7年度までに枝線を含む784メートルを整備し,今年度も幹線排水路70メートルを施行中でございます。この地区の浸水防除を図るため,引き続き東野町南西部地域の主要路線に幹線を布設し,順次枝線の整備に着手する計画でございます。 また,2丁目地内の排水対策につきましては,幹線市道見川・丹下線を流下し,護国神社の桜川に放流しております。議員御指摘の冠水箇所につきましては,通常の雨量においては排水処理されるものの,集中降雨時には短時間雨水が滞留することによるものと思われます。今後,水戸市第4次総合計画実施計画の中で,計画的に整備をしてまいりたいと考えております。 次に,渡里町地内の排水対策につきましては,茨城大学西側約99.5ヘクタールの区域の雨水を処理するため,平成2年度より渡里新川を流末とする排水路新設工事の整備に努めているところであります。本年も渡里町地内文京橋より最下流分に当たる渡里新川松本第2排水樋管までの約694メートルの排水路新設工事を施行中でございます。 さらに,市道常磐2号線及び206号線についても,渡里町都市下水路工事により施行する計画でございます。 いずれにいたしましても,各地域の都市下水路及び排水路につきましては,地元住民の御理解と御協力を得ながら整備を推進し,市民の福祉向上と公共用水域の水質保全に努めてまいります。 また,第2点の雨天時の緊急対策につきましては,被害の状況に応じて排水作業等を実施し,被害の軽減に努めてまいります。 続きまして,下水道管理業務の民間委託についての御質問にお答えいたします。現在,公共下水道の普及率向上を図るため,その整備推進に鋭意努めているところでございます。一方,これら普及率の向上とともに,下水道施設の管理に対する市民の要望は年々多様化し,より適切で安全な管理運営が求められるところでございます。 下水道清掃業務の民間委託の導入につきましては,下水道事業推進に伴い,増大する各施設の計画的管理を行うため,民間委託を導入し,効率的な清掃管理運営を図ることとしたものでございます。 これまで清掃業務の一部である道路側溝の清掃につきましては,本年7月から民間委託を実施したところでございますが,その経過は良好であることから,引き続き公共下水道及び都市排水路の清掃業務について実施してまいりたいと考えております。今後におきましても,事務事業の効率的な管理運営に努め,市民サービスの向上に努めてまいります。 ○議長(松本勝久君) 10番,岩清水昌子君。     〔10番 岩清水昌子君登壇〕 ◆10番(岩清水昌子君) それぞれ答弁いただきましたが,再質問させていただきます。 まず,給食サービスについてです。例えば土浦市の給食サービスの実施要綱を見てみますと,「ひとり暮らしのお年寄りや障害者など,定期的に食事を届けることにより,食生活の安定と健康維持に寄与し,もって地域福祉,在宅福祉の推進を図ることを目的とする」となっています。これはどこの市もほぼ同じような内容になっています。水戸市の65歳以上のひとり暮らしの方は今年3月現在で2,332人いらっしゃいます。この方々が対象となるわけですが,現在13人しかふれあいランチサービスを受けていません。これは制度そのものがもう実態に合わないという証明ではないでしょうか。来年から毎日型の給食サービスを実施するよう求めます。やるのかどうかその意思を再度お答え願います。 もう一つ,ホームヘルパーについて伺います。現在,水戸市では119人のヘルパーがいらっしゃいます。パートさんが96名と私はうかがったんですが,91名という回答でした。そして,正職員が2人,嘱託職員が21人です。一方,日立市では53人のヘルパーですが,パートが6人,47人が嘱託職員になっています。そして,経験年数により昇給があります。社会保障はもちろん制度としてあります。そしてまた,このように身分保障をすることにより資格を持った人が入ってきています。看護婦や介護福祉士の資格を持った人が3割を超えているということです。そして,介護力が大きく高まっているため,重度の障害を持っている人も在宅介護が可能になっています。 平成11年を目標年次とした老人保健福祉計画によりますと,水戸市は,ヘルパーの対象高齢者を3,286人としています。そして,ヘルパーは69人,ヘルパー1人当たり47.6人になります。一方,日立市ではヘルパーの対象高齢者を2,480人としながら,ヘルパーを95人にするという計画,ヘルパー1人当たり26.1人です。このように水戸市は,日立市の約2倍の人を扱うという計画になっています。まずヘルパーをふやすこと,そして身分保障をきちんと行うことを求めますが,どうぞ答弁をお願いします。 ○議長(松本勝久君) 保健福祉部長,備海暉雄君。     〔保健福祉部長 備海暉雄君登壇〕 ◎保健福祉部長(備海暉雄君) 岩清水議員の再度の御質問にお答えいたします。 初めに,現在水戸市社会福祉協議会と協議をし,調査検討を進めているところでありますが,毎日型,いわゆる生活型の導入を図ることができるよう週の配食回数,配食時間,配食方法等種々のサービス内容について検討してまいります。 次に,ホームヘルプサービスにつきましては,在宅福祉を支える重要な部分でありますので,円滑な推進体制をつくるため,水戸市社会福祉協議会へホームヘルプサービス業務の一本化,現行のチーム運営方式を拡大して,市内6カ所にヘルパーステーションの設置,民間による365日型ホームヘルプサービスの導入,24時間巡回型ヘルプサービスの導入など長期的視野に立った事業を展開するための検討を進めてまいります。 さらに,御指摘のありましたホームヘルパーの増強につきましては,事業を支える大きな柱となっておりますので,年次計画により確保に向けて,関係部課と十分な協議を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(松本勝久君) 暫時休憩いたします。          午前11時38分 休憩---------------------------------------          午後1時6分 再開     〔副議長 大縄敬二君議長席に着く〕 ○副議長(大縄敬二君) 議長と交代いたしました。 休憩前に引き続き会議を開きます。 引き続き,一般質問を許します。 36番,常井成一郎君。     〔36番 常井成一郎君登壇〕(拍手) ◆36番(常井成一郎君) それでは,通告に従って質問いたしますが,政治評論家が水戸市政を解説するような答弁では困る,というのは,我が会派の代表質問の冒頭で高橋議員が言うはずだったんですが,忘れてしまったのですが,私も同様のことを要求いたして質問します。 なお,質問の順番を一部変えましたので,ひとつ執行部の方も御了承願います。 冒頭,一番最初に7番の補助金についてですが,これは私の会派の高橋議員が代表質問の中で質問しておりまして,その答弁を聞いております。ただ,私が言いたいのは,水商の去年の夏,金額を決める際に,ほかのスポーツと余りにも差があり過ぎるので,これは検討する必要があるんじゃないかなと,ぜひ検討願いたいということを代表者会議で私,市長に言いました。市長の方でもわかりましたと,考えますといった意味の答弁があったと思うんですが。考えてみますと,あれから1年数カ月もたっているわけで,高橋議員の質問の中で,平成7年の4月に見直しをやったから,同年度中に2回はやれないんだという返答でしたが,今は平成8年ですから,今見直しをやってどこが悪いということがいえるわけで,既に1年数カ月を経て,いまだにやっていないということは,やはりある意味での怠慢でないかというふうに私は指摘したいと思います。 しかし,いろいろ事情があってできなかったんでしょうから,高橋議員に対する答弁の中でいろいろ聞いておりますので,なるべく早く,約束したことはどういうことであっても,やると言ったらば,約束どおり今後やってもらいたいということを,これは強くひとつ要望してですね,この件については,7番については答弁は要りません。 次は,1番の保存会に対する補助について,これは水戸殉難志士の墓保存会,それから谷中共有墓地管理委員会,それから酒門共有墓地管理委員会という3つのものに対して,生涯学習課の方から,教育委員会の方から補助を出している問題なんですが,これらはいずれも水戸の--この水戸殉難志士の墓,これは言うまでもなく,いわゆる元治元年の筑波挙兵,あれ以来,苦戦を重ねながら,志が達せられずに,とうとう敦賀で憤死したあの方々を,そのほか,その後のこれは桜田門の変なんかもそれ以降入ってはいますが,大体あの人らの墓ですね。それから,谷中共有墓地,この中には藤田東湖あるいは幽谷,あるいは安積澹泊,そういう方が埋葬してあり,墓があり,また酒門共有墓地,これは学者の小宮山楓軒など,それから奉行かな,やっていた望月五郎左衛門,ああいった方のやはり水戸の著名な人が祭ってある墓地で,いずれもこれらは水戸烈士を祭って,水戸の史跡としてほかの人に対して,幕末の水戸の歴史というものを物語っている歴史遺産であります,これ。したがって,そういう方の遺徳をしのび,全国からお参りに来る方も数多くあるわけで,そういう方が見えたときに,水戸の史跡だと,これは本当に水戸の先人を弔っている墓だというのにふさわしいような姿に保つために,墓の掃除やら,それから周囲の整備等をやっているわけですが,これを生涯学習課から補助をして委託してやっているわけです。 ところで,この殉難志士の墓保存会ですか,これは大体1,500坪のお墓の掃除,それから雑草の取り払い,環境整備,年額3万5,000円,それから常磐共有墓地については6,050坪,2町歩以上で,年額が8万円--年額8万円というと月に6,800円ぐらいかな,人夫1人頼んだら1日の人夫代にも足りない,これは。それから,酒門の共有墓地,これが5,250坪かな,これが年額7万5,000円,月当たり6,000円ちょっと,これでお願いしているわけで,特にこの1番目の殉難志士の墓の保存会,これは水戸の天狗党の人が押し込まれた敦賀のニシン蔵を持ってきて,今,回天神社というのがありますが,あの回天神社の毎年やっている鎮守の例祭をつかさどったり,あるいはこれには敦賀市にある水戸烈士顕彰会かな,ちょっと忘れたけれども,この会なんかとも行き来して,向こうの松原神社のときにはこっちから大勢の方が向こうへ行ったり,また回天神社の例祭には向こうの敦賀の人も来て,お祭りに参加するというふうなこともやっております。私も出ていますが,実際敦賀の松原神社に比べたらもう話になりません。水戸市の関係者は,もちろんだれ1人来ない。それで,本当にあそこに祭られている方の身内の方が細々と集まって,寂しい慰霊祭を行っている。そういうこと,いろんなことも含まれているので,特に殉難志士の墓の保存会,これに対してはそういうことも考慮して,--それを水戸市は水戸の史跡とうたっているんだから,ほかにうたうものがないわけではないんだろうが,特にそううたっているんだから,これで掃除から何から一切含めて3万5,000円,これでいいのかなと私は思うんですが,これについてひとつ執行部の方でこういった補助,保存会あるいは共同墓地の管理委員会に対する金額,現行を少し見直す考えがあるかないか,これをひとつお伺いしたいと思います。 それから,次は綱紀粛正について,これは国家公務員の不祥事件で,厚生省の事務次官が逮捕されたり,それからそのほか,各県においても--各県って全部というわけではないですよ。数県において,いわゆる出張の裏金づくりなんかをやって,秋田あたりでは知事が辞任問題に追い込まれている,そういうふうなこと。あるいは茨城県内においても,あちこちの市町村の首長あたりがいろんな問題に引っかかって騒ぎを起こしている,そういうようなこれは状態であって,行政と公務員全体のいわゆる国民に対する信用というものが私は失われているというふうに考えるわけです。 これは公務員としてのいわゆる気の緩みから,あるいは倫理観の低下からか,そういったものが起因すると思われますが,本市におきましては,職員に対しては絶対にこういうことのないよう,日ごろから綱紀粛正を徹底し,市民に信頼される職員となるように教育していると思うんですが,どのような方策をとって,どのように指導しているか,お伺いします。 それから,3番目,職員採用試験について,これは削除します。 4番,請負工事について,水戸市内の建築業者は東京の大手の業者とジョイントを組んでここ長いことやってきたものですから,水戸の建設業者の技量というものも相当上がってきて,いろいろ話を聞いてみますと,10億円程度の普通の建築であれば,東京業者の手を借りる必要はないんだということを言っております。東京の大手の業者が入りますと,これは本社の経営費だといって,どのくらいかわからないですが,大体15%ぐらいは頭はねて本社に送金して,結局残りの85%で自分がやるわけではなく,結局水戸の業者に下請で出すという結果になるわけ。だから,仮に10億円の工事を行う場合に,そういうことを考えてみますと,水戸市の貴重な金10億円を払いながら,実際は15%を切られた8億5,000万円という金で仕事をやるということになってしまうんで,1億5,000万円というものは,丸々これはもったいない金になってしまう。そういう金は市内の業者に100%使わせるような,そういう業者の選択をすれば,水戸市の業者も潤うだろうし,従業員も,工事関係の人がみんな潤って,今,水戸の商業地域が地盤沈下しているとか何とかいう中で,幾らかでもこれは救いになるんじゃないかと思う。だから,そういう点を考えて,これは高度の技術を要する特殊な建築物はともかくとして,普通の建築物であれば,今後は10億円程度のものは,水戸市内の業者--1社でできなければ,水戸市内の業者のジョイントでひとつやるようにしてもらいたいと私は希望するんですが,そこらに対する執行部の考えを聞きたい。 それから5番目,設計入札について,建築の入札というのは,図面があって,仕訳書があって,それで工事をやるんですから,できあがったもののその質,それから量,こういったものが満たされるならば,どこがやったって同じだから,これは金の安いところに頼むというのは,これは当然のことだと思います。しかしながら,この設計というものは,これは設計する人によって,その人の考えも違うだろうし,またこんなものが欲しいな,いいだろうなと思う,そう思い描くビジョンも違うだろうし,したがってこれからものをつくろうと,そのつくるものに対して,どういうふうなものが好ましいのかなという,そういうことも私は設計の段階では非常に大事なものだと思う。だから,設計というものが,これは発注者が水戸市なら水戸市,それからそれを使用する住民のそういった意向というようなものも反映できるような,そういう建物の設計を私はすべきだと。そのためには,設計というものを入札で--入札というのは安い高いだけで決まるものなのかどうか,私はちょっと疑問に思う。 私も聞いた話だから,行って確かめたわけじゃないですが,建設省あたりは,これは入札じゃなくて,いわゆるプロポーザル方式をとっているそうですよ。現段階では,県でも営繕課や土木のその分野ではこのプロポーザル方式をとってきているというふうに私は聞いています。これは設計というものがどういうものかということを考えれば,当然私はそこへ帰着するんじゃないかというふうに私なりに考えるんですが,特に昔の話を聞いていますと,昔は設計というのは匿名でやったそうです。ただ,匿名というのは,これはやっぱり不透明な面もあるだろうし,公平性に欠く面も出てくるから,非常に問題があるとは思うけれども,一面やはり設計というものの本来の本質から考えれば,これもまた考えていいのかなというふうに私は考えます。不透明だから,だからといって金が安けりゃいいんだという問題ではないというふうな気がするわけです。 水戸市の場合,これ発注者としては非常にこれは難しい問題かもしれないですが,設計という問題は。特に特殊な建築物については,プロポーザル方式あるいはコンペ,そういった方式もあるようですので,やはりこういったことも加味しながら,今後の水戸のいわゆる入札というものについて考えていく必要があるんじゃないかなと,私は思うんですが,執行部の考えを尋ねます。 それから,6番目の学校のコンピュータについて,これは9月の議会でいろいろ論議があったんでしたが,可とすべきかあるいは非とすべきかで随分選択に私は迷ったんですが,とにかく来年の3月卒業してしまう小学校の6年生に買ってやらなきゃ使う機会がなくなっちゃうんだという,そういう大義名分の旗振られちゃうというと,これはもう困っちゃって,私は苦渋に迫られた判断で,私も可としたわけです。しかしながら,我々が委員会でこういうものを買いますからという説明を受けたのは,教師用として富士通のFMV-TOWNSⅡ Bと,それから児童用は富士通のFM-TOWNSⅡ SX53Jと,これを買いますといって説明を受けて,我々はこの物品を買うことについて同意を与えたわけです。ところが,今回実際学校の現場へ入ったものは物が違う。違う物が入ってる。今入っているものは同じ富士通であるが,教師用がFMVTS-B,それから児童用がFMTWSX53Jというんで,これは物が違うんだけれども,これについて教育長に尋ねたい。教育長は,この契約に際して,我々が可決したものと違うもの,これが入ってきたことを知っていたかどうか。 2番目に,何という業者が納入したのか,納入業者名。 3番目,この変更を仕切ったのはだれなのか,この3点について答弁願います。 第1回目の質問を終わります。 ○副議長(大縄敬二君) 教育長,堀川賢壽君。     〔教育長 堀川賢壽君登壇〕 ◎教育長(堀川賢壽君) 常井議員の一般質問のうち,水戸殉難志士の墓保存会などに対する補助についての御質問にお答えいたします。 本市は,数多くの史跡や歴史的遺産を有しております。多くの人々によって守られ,受け継がれてきた市民の貴重な財産とも言える,これらの文化財を後世に伝えていくため,所有者や管理者の御協力をいただきながら,保護保存と活用に努めるとともに,文化遺産説明板の設置や文化財パンフレットの作成など,保護意識の高揚を図ってきたところでございます。 議員の御質問にあります水戸殉難志士の墓,谷中共有墓地,酒門共有墓地につきましては,特に幕末を中心とした多くの水戸藩の先賢志士が葬られており,水戸市の文化財として指定し,保存会や管理団体に対する補助金の交付により保護に努めてまいりました。近年,その歴史的価値の高さから,市内外を問わず,多くの方々がこれらの史跡を訪れるようになってまいりましたので,御意見を踏まえて,その環境整備を進めるため,助成措置の増額に努め,保存管理の適正を期してまいりたいと思います。 次に,学校コンピュータについての御質問にお答えいたします。 平成元年,文部省から告示された新学習指導要領の中で,これからの情報化社会に対応し,社会的・職業的活動を行うための基礎となる情報活用能力の育成に関する内容が示されました。その中で,学校教育におけるコンピュータについての利用形態として,コンピュータ等を利用した学習指導,コンピュータ等に関する教育等が盛り込まれており,本市でも,新学習指導要領に基づき,小学校及び中学校にコンピュータを導入することにいたしました。 議員御指摘の購入時の仕様の件でございますが,本年度購入した児童用のコンピュータにつきましては,商品名がFM-TOWNSⅡ SX53Jであり,その型名はFMTWSX53Jとなっております。しかし,これは全く同一の製品でありまして,なお,契約時は仕様書及び学校備品台帳に商品名と型名の両方を使っておりますので,迷いを生じたかと思いますけれども,同一品であるということで御理解をちょうだいいたしたいと思います。 なお,その調達先は,川崎市富士通株式会社の代表取締役社長関澤義から調達いたしました。 次のスポーツ面での補助金についてのお答えにつきましては,議員の御厚意により割愛させていただくことにいたします。     〔「教師用はどうしたの。教師用は別物だとわかっている,電話かけて聞いてんだよ。教師用はどうしたんだ」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(大縄敬二君) 教育長,堀川賢壽君。     〔教育長 堀川賢壽君登壇〕 ◎教育長(堀川賢壽君) ただいま児童用のを申し上げましたが,教師用のは,同じく富士通でFMV-TOWNS SBでございます。型名はFMVTS-Bが教師用のでございます。 ○副議長(大縄敬二君) 総務部長,大澤利治君。     〔総務部長 大澤利治君登壇〕 ◎総務部長(大澤利治君) 常井議員の御質問のうち,綱紀粛正についてお答えいたします。 地方公務員の綱紀の粛正及び服務規律の確保につきましては,法令に基づいて厳正に行うよう,かねてから繰り返し要請しているところであります。また,新規採用者はもちろんのこと,それぞれの階層における研修においても,可能な限り服務規律に言及し,職員の公務員としての意識の高揚を図ってきたところであります。 今後も,なお一層全体の奉仕者としての自覚に基づく公務員倫理の確立と服務規律の確保に努め,部課長会議や年度の節目等あらゆる機会をとらえ,注意を喚起するとともに,職員を初め関係者がいま1度公に職を奉ずるという自己の置かれている立場に思いをいたし,不祥事等によって市民の信頼を損なうことのないよう努めてまいります。 ○副議長(大縄敬二君) 財務部長,武藤光男君。     〔財務部長 武藤光男君登壇〕 ◎財務部長(武藤光男君) 常井議員の御質問のうち,請負工事についてお答えいたします。 地元業者の育成についてでありますが,本市の工事等の発注は,地元業者優先及び地元業者の受注機会の拡大を基本に行っております。 平成6年4月に導入しました一般競争入札におきましても,地元業者の保護育成を基本とし,施工技術の向上及び受注機会の拡大を図るため,地元業者が共同企業体結成に参加できる条件を設定しております。また,指名競争入札についても,地元業者の保護育成の観点から,工事等の技術的特性等を勘案し,指名を行っているところでございます。 なお,平成7年度は,公共工事発注件数956件のうち,地元業者が790件で約83%,また平成8年度についても,11月末現在発注件数661件のうち,地元業者が543件で約82%を受注しております。今後も,従前同様に地元業者を優先して発注していきたいと考えております。 次に,設計の入札についてお答えいたします。入札の方法につきましては,入札制度の透明性,客観性及び競争性を確保することを主に置き,平成6年4月に新契約規程を制定したところでございます。この新規程の中では従来の指名競争入札に一般競争入札,さらには意向確認型,技術情報募集型及び施工方法等提案型の特殊指名競争入札を加えております。 特に御質問の設計業務につきましては,象徴性,記念性,芸術性,独創性などを求められる業務及び高度な技術的判断を必要とする業務に関しましては,プロポーザル方式や設計競技方式を採用することなどにより,画一的な競争入札とは違った方法をとることもできますので,案件の内容を見きわめながら対応してまいりたいと考えております。 ○副議長(大縄敬二君) 36番,常井成一郎君。     〔36番 常井成一郎君登壇〕 ◆36番(常井成一郎君) 今いろいろ答弁をもらいましたが,よく人の質問を聞いて,質問に答えてくれなきゃ困るよ。例えば,これ教育長のあれも,教育長は知っていたのかと,そのことを。何という業者が納めたのか。川崎の何とかという本社から持ってきて納めたの,これ。どこが持ってきたの。その変更を仕切ったのはだれか。この児童用の--これ正直言って,私は,新宿のヨドバシ,それからソフマップ,それから池袋のビックカメラ,それから御徒町の電気街,歩って聞いた。そうしたら,TOWNSというようなものもあったような気がすると。しかし,形式が古くて,今は全然流通していない。カタログもありませんという答弁。それで,今度新しく変わって入ったやつはどうなんだと言ったら,わからないと。ただ,教師用のFMV-TOWNS SBとFMVTSBという今度入ったやつ,これは物が違いますということをはっきり言っていた。それで,児童用のは,さっき教育長が答弁したように,これは型番がこうなんだと言っていたけれども,それに近いような極めて--導入内容として委員会に示された当初のものと非常に近いものだということは言ってはいた。ただ,流通してないと言うんだ。 再度ひとつ,私が聞いた,教育長は,教師用のものは議決した物と違うものが導入されたことを知っていたのかどうか。それから,実際各学校へ配付した業者は川崎から間違いなく来てやったのかどうか。変更を仕切ったのはだれか。これはもう各学校へ行って,学校に今度新しく入れられたものにくっついてきたのはこれ。 それから,私が請負工事で聞いたのは,地元業者の育成とあわせて,10億円以内くらいのものは,できるだけ東京の大手を使わないで,水戸市内の業者,1社でできないんだったらば,ジョイントを組ませてでも水戸市の業者でやらせるような,そういう気持ちはないかと,そう質問したんだけれども,それに対する答弁がない。あと1回,再答弁願います。 ○副議長(大縄敬二君) 教育長,堀川賢壽君。     〔教育長 堀川賢壽君登壇〕 ◎教育長(堀川賢壽君) 常井議員の再質問についてお答えいたします。 まず,第1点の機種でございますが,機種は,一応商品名と型名とございまして,商品名と型名の名前が非常に似通っていますけれども,別になっております。もう一度商品名の方を申し上げますと,児童用が,FM-TOWNSⅡ SX53Jが児童用で,教師用が,FMV-TOWNS SBが教師用でございます。そして,その型名は,児童用がFMTWSX53J,教師用がFMVTS-Bとなっておりますが,これは全く同一の製品でございまして,商品名と型名でこういうふうに名前が変わっておるだけでありまして,商品名としては同じでございます。 それから,納入先でございますが,先ほど申し上げました調達先の川崎の富士通株式会社から水戸の富士電機総設株式会社茨城営業所を通じて各学校に納入し,そして各学校で台帳に記載するため,教頭及び教務主任がその研修を行って納入をさせております。その報告を私は聞いております。したがいまして,承知しておりました。 以上でございます。 ○副議長(大縄敬二君) 財務部長,武藤光男君。     〔財務部長 武藤光男君登壇〕 ◎財務部長(武藤光男君) 常井議員の再度の質問にお答えいたします。 本市の工事発注につきましては,地元業者を優先していくことが基本でございますので,今後も案件の内容を見きわめながら十分対応してまいりたいと考えております。 ○副議長(大縄敬二君) 36番,常井成一郎君。     〔36番 常井成一郎君登壇〕 ◆36番(常井成一郎君) 教育長。商品名と型名が違うということはわかっているが,教師用については中身は違う。これは富士通のお客様の相談何とかという電話があるんだよ,そこへ聞いたらばそう言っているんだよ。後で,いずれにしてもこの問題は委員会で十分納得いくまで質問するつもりだ。 ○副議長(大縄敬二君) 19番,内藤丈男君。     〔19番 内藤丈男君登壇〕(拍手) ◆19番(内藤丈男君) 平成8年第4回市議会定例会に当たり,一般質問を行ってまいります。執行部の皆様の誠意ある答弁をお願いいたします。 まず,質問の第1点は,水戸市における人口問題でございます。 私は,市議会議員になって以来,過去一貫してこの問題を取り上げてまいりました。私がこのように人口問題に執着するのは,市の発展そのものの根幹はこれに集約されると思うからであります。 市経済の活性化,中心市街地の活性化を図るにも,ある一定限度の人口を確保せねばなりません。しかるに,水戸市第4次総合計画に基づく32万都市形成のための具体的努力がどこにも見受けられない現状をまことに憂うものでございます。ゆえに,毎回この問題を取り上げ,執行部の意欲のほどを拝聴させていただきましたが,一様に具体策に欠け,抽象的表現にとどまり,熱意が見受けられません。 最近,東水戸道路が開通,北関東横断道路の建設にも弾みがつくことと思います。しかし,よく考えてみますと,常磐道にしても北関東横断道にしても,水戸市にとっては,ある一定の利便性の評価はできても,一つの通過ポイントでしかなく,これが水戸市にどれだけ有為に作用するかは甚だ疑問があると思われます。 有力なる地場産業の育成もなく,観光資源はあるにしても,有効な活用もなく,整備もない,首都機能分散構想計画に対しては,県の意向を踏まえて対応するという消極的姿勢に終始している。独自の発展に基づく将来の水戸市のビジョンを示して邁進し,国,県を動かすような迫力を感じません。このまま推移すれば,水戸市は陸の孤島になりかねないと憂慮せざるを得ないのです。 これまでにも私が指摘いたしましたが,水戸市の人口の伸びは既に横ばい状態にあり,市住民は低廉な建て売り住宅を求めて近郊市町村に移住し,大規模な産業の誘致もなく,逆に水戸市から移転していく状況さえ見受けられます。都市計画における各種事業の進捗状況も決して迅速とは思えません。こういう状況を真剣に見つめ,将来の水戸市の姿を思い浮かべるとき,背筋が寒くなるのは私だけではないと思います。 現在の水戸市は何か魅力に欠けている,何が足りないのか,過去における私の質問においても,何点かを指摘し,市長及び執行部の方々からも御答弁をいただいておりますが,何か空虚なものを感じるのであります。要するに水戸市の現状を踏まえた上での,将来に対する危機意識の欠如があるのではないかと思われてならないのであります。 そこで,考えますに,「魅力ある未来 水戸市の創造と人口増計画」というタイトルの市長諮問機関を設置してはどうかと思います。学者,有識者を交えた諮問委員会を設け,あらゆる観点から検討を加え,魅力ある水戸市の未来像の答申を受け,それを議会に図りながら,逐次実行に移していくのはどうかと思いますが,市長並びに執行部の意見をお伺いいたしたいと思います。 質問の第2点は,放置自転車の処置並びに自転車駐車場設置の義務づけについてでございます。 先般,たまたま機会があり,松山市の放置自転車の処理方法と自転車駐車場の視察をしてまいりました。松山市は,人口45万人くらいの都市で,水戸市よりは人口も多いのですが,自転車もまことに多く使用されている町でございます。放置自転車の処置については,水戸市と同じように条例で定めてありますが,その処分方法がまことにユニークでございました。市で取得した自転車をシルバー人材にその再生を依頼し,これを市が1年に二,三度競売に出しております。この競売の現場も見てまいりましたが,まことに盛況で,楽しげに行っておりました。自転車業界の組合とも話し合い,何の支障もなく,お祭りのような雰囲気で,近隣市町村からも人が集まり,和気あいあいと行われておりました。また,自転車駐車場もよく整備されておりましたので,市職員の方に聞いてみましたところ,市条例により,店舗面積に合わせて自転車駐車場の設置を義務づけているとのことです。これも来年からは料金を取るとのことでした。 水戸市におきましても,茨大前の近辺及び袴塚の茨城交通の車庫近辺や赤塚駅前近辺等は,自転車が雑然と放置され,見るにたえない状況が見受けられます。将来を踏まえ,今のうちから,この松山市のような方策を講ずるべきだと思いますが,執行部の見解をお伺いいたします。 第3の質問は,千波湖周辺に新設のマラソン道の設置をしてはどうかと思います。千波湖周辺はまことによく整備され,ジョギングコース,ウオーキングコースとして大いに市民に親しまれております。県とも協議の上,偕楽園下のあの広大な公園の外周にマラソンコースを設置し,小中高校生等の全国大会でも実施してはどうかと思います。 勝田には勝田マラソンがあります。また,各地方で恒例のマラソン大会などが実施されておりますが,水戸市にはこのような恒例行事がございません。このような催し物を恒例化することにより,水戸市の名を広く知らしめる要因にもなると思いますので,執行部の考え方をお伺いいたします。 以上をもちまして,一般質問を終わらせていただきます。 ○副議長(大縄敬二君) 市長公室長,江橋勇君。     〔市長公室長 江橋勇君登壇〕 ◎市長公室長(江橋勇君) 内藤議員の御質問のうち,水戸市の人口問題についてお答えいたします。 本市の人口は,近年の景気低迷や少子化問題及び周辺市町村と比べての地価問題などの理由によりまして,伸び悩みの状態がありますが,このような傾向に歯どめをかけるためには,快適性や利便性といった都市の特性や魅力を創出し,さらには都市経済の活性化等を図ることによって,都市への人口集中が進むことになりますので,これらの諸条件を整備し,水戸市の求心性を高める施策の推進が今重要であるというふうに認識をしているところでございます。 このため,中心市街地における再開発,水戸駅南口や赤塚駅周辺の開発整備によりまして,都心機能の再編・強化を図るとともに,東前,河和田2丁目,根本地区などにおける土地区画整理事業及び土地開発公社,住宅公社による宅地や住宅の分譲を積極的に進めてまいります。さらには,常澄駅周辺及び東水戸駅周辺地区,十万原地区や水戸南インターチェンジ周辺地区など,都市開発のポテンシャルの高い地域や交通の結節点など,緑のネットワークの調和のもとに,拠点地区を適正に配置し,複合多心型の都市構造の形成を進め,居住機能の強化や経済の活性化など都市の総合的な力の増大を図ってまいります。 また,人口増計画のための市長諮問機関の設置につきましては,水戸市総合企画審議会の制度を活用し,議員御提案の人口増計画や魅力的なまちづくりについて,広く学識経験者などの方々に御審議をいただくとともに,その意見を実施計画のローリングの中に反映させるよう努めてまいります。 ○副議長(大縄敬二君) 市民環境部長,板橋克衛君。     〔市民環境部長 板橋克衛君登壇〕 ◎市民環境部長(板橋克衛君) 内藤議員の一般質問のうち,自転車駐車場についてお答えいたします。 本市の放置自転車対策につきましては,昭和63年9月26日に水戸市自転車の放置防止に関する条例を制定し,水戸駅南口・北口及び三の丸周辺などを放置禁止区域と指定し,駐車禁止の指導と定期的な放置自転車の撤去を行っております。撤去自転車については,法に基づき6カ月の保管が定められており,この間,防犯登録に基づき警察に照会を行い,所有者にはがきで連絡をし,引き渡しをしております。引き取りのない自転車につきましては,放置自転車の有効利用から,茨城県自転車二輪自動車商協同組合に譲与し,安全点検,整備を行い,低料金で市民に販売を行っております。 御提案のシルバー人材センターに再生を依頼し,市が市民に競売することにつきましては,平成5年から6年までの間,試験的に同センターで放置自転車を再生し,各施設等へ提供しておりましたが,需要が少なかったため,現在のシステムにしております。 放置自転車対策のための自転車駐車場の付置義務につきましては,今後他市の状況を調査し,研究してまいります。 また,茨城大学,袴塚の茨城交通車庫近辺及び赤塚駅周辺に放置されている自転車につきましては,駐車禁止区域外であるため,警告札等による啓発を行ってまいります。 なお,赤塚駅周辺の放置自転車につきましては,駅前広場整備事業にあわせて,自転車駐車場の整備を検討してまいります。 ○副議長(大縄敬二君) 教育長,堀川賢壽君。     〔教育長 堀川賢壽君登壇〕 ◎教育長(堀川賢壽君) 内藤議員の一般質問のうち,千波湖周辺におけるマラソン道新設並びに恒例行事開催についてお答えいたします。 隣接している千波公園と偕楽園公園は,園路が接続していますので,散策やジョギング等の利用については一体的に利用できるようになっております。議員御指摘のように,現在,計画している千波湖一周3キロメートルコース設定とあわせ,偕楽園部分を含めれば,よりジョギング等の利用の充実が図られると思います。 さらに,大会等を考慮した場合,桜川緑地や沢渡川緑地区域を含めてのコースの確保が必要となりますことから,コース設定等の検討を茨城県に対し要望したいと考えております。 また,議員御提言の全国大会等,多くの参加者が出場できるマラソン大会などの開催については,今後の施設整備に伴い,水戸市のイメージアップにつながる行事ともなることから,誠意を持って前向きに検討してまいります。 以上でございます。 ○副議長(大縄敬二君) 4番,野村眞実君。     〔4番 野村眞実君登壇〕(拍手) ◆4番(野村眞実君) 私は政友会の野村眞実でございます。平成8年第4回定例市議会に当たり,通告に従いまして,ただいまから一般質問を行います。 初めは福祉行政についての御質問でございます。 私は,昨年の6月の初議会以来,一般質問の中で毎回福祉問題を取り上げ,各種の在宅福祉サービスの必要性を訴え,質問や提案をしてまいりましたが,身体介護型のホームヘルプ事業の充実を求める市民の方々の声は日増しに高まってきており,もはや一刻の猶予も許されない状況に来ております。 高齢になり,障害を持つようになり,介護の手が必要となっても,住みなれた自宅や地域の中で生涯生活したいと考えるのは人間として自然の気持ちであり,できればそれにこたえたいと思う家族の気持ちも当然のことであると思います。 諸般の事情により施設や病院を渡り歩く生活を余儀なくされている人も,デイサービスやホームヘルプサービスを利用しながら,なれ親しんだ家で,時にはショートステイを利用するなどし,家族に過度の負担をかけることなく,一緒に生活することができればというのが本音であるのに,そう言えずにいる方々が多いのが実情で,何とかしなくてはとの思いにかられるのは,そのことにかかわっている人たちの共通の思いではないでしょうか。 水戸市において身体介護型のホームヘルプ事業を名実ともに具現化するには,窓口を一本化し,責任体制を強化することが必要であると考えます。 そのためには,水戸市社会福祉協議会を窓口とし,そこへ常勤ヘルパーを配置することにより,まず社協の直営方式による平日,日中を基本として事業化を図り,土日,祭日や夜間,早朝の時間外の対応については,段階的に市の在宅介護支援センターの委託先である社会福祉法人や訪問看護ステーションや老人保健施設を運営している医師会や医療法人等の民間の力も借りることで,一日も早く365日の体制を確立することが急務であり,現時点での最良の方法であると考えます。 事業化に際しては,在宅の高齢者のニーズの調査や関係者の意向調査を行い,本当に求められているサービスが何であるかを把握した上でプログラムを作成すべきであります。担当スタッフの定期的な研修制度や連絡調整会議の設置や庁内の関係各課の連携も重要要件であり,サービス水準の向上と,意識の活性化のための必要要件であると考えます。 また,実施に当たっては,統一したわかりやすいデザイン性に富んだ,機能的なユニホームの着用も必要であり,どこのサービスを利用しても良質の同じサービスが受けられるように事業化しなければならないと考えますが,事業化へ向けての執行部の見解と決意のほどをお聞かせください。 続きまして,総務行政についての御質問でございます。 水戸市においても,65歳以上の高齢者人口が総人口に占める割合が13.6%と急速な高齢化が進んでおりますが,それに対応した各種福祉行政サービスを切望する市民の方々の声が日増しに高まってきているのは既に御承知のことと思います。 高齢者人口の推移を見ますと,平成2年10月1日の時点で2万5,895人であるのに対し,本年9月1日の現在では3万3,615人と,わずか6年間で7,720人も増加しているのが現状で,その間に高齢者の福祉施設であるデイサービスセンターが4カ所,在宅介護支援センターが5カ所新設され,ショートステイや緊急通報システムやホームヘルプ事業が拡充されるなど,数々の施策が実施され,予算的にも増額されているのは評価できるところであります。反面,水戸市の高齢福祉課の人員配置の状況を見ますと,平成2年から現在に至るまでの間にわずか1名が昨年に増員配置されたのみであり,行政職の定数配分は極めておくれていると言わざるを得ない状況にあります。 また,平成6年には地域保健法が公布され,来年4月に施行となりますが,その中でも保健・医療・福祉の連携による住民の多様なニーズに対応した,きめ細やかなサービスが要求されており,それに伴うマンパワーの確保充実がうたわれておりますが,国や県の業務が市町村に委譲されてくることにより,今後もますます業務の複雑多様化が予見されてくるところであります。 そのような中においては,行政の継続性も大切ではありますが,この際思い切った定数配置の見直しや機構の改革が必要と考えますが,いかがなものか,執行部の見解をお伺いいたします。 続きまして,教育行政についての御質問でございます。 登校拒否やいじめが小さなものまで含めると日常化し,切実な社会問題となっている昨今ですが,学校生活の中における学校給食は,健全な子供たちの成長にとって重要な意味があることは既に御承知のことと思います。 学校給食を充実したものにしていくためにも,栄養士や調理員の役割は大きいものがありますが,単独調理校の中には栄養士が未配置の学校もあり,そこではあらかじめ立てられた献立に基づいて調理がなされており,その業務管理については,各学校の給食担当の教員が行うことになっておりますが,O-157の問題によりかなり改善されてきたようではありますが,調理員の自主性にゆだねている学校も多いようで,その調理員の中には,調理師の資格を有していない職員もいるように聞いております。 また,材料の購入を見ると,それぞれの学校に任されているため,納入業者によって鮮度等に差もあるようで,あわせて購入財源が生徒の給食費のみであるため,給食費を滞納する人が多い学校では購入に苦労しているようでもあり,給食の内容を見ると,学校によって格差があるとの声も耳にいたします。 給食の重要な要素は献立であり,素材であり,調理方法であると認識しておりますが,質の高い,格差のない給食を提供するためには,材料の検品や調理方法をマニュアル化したり,調理師の資格取得のための研修制度を設け,参加を義務づけたり,人事交流を図ったりなどのさらなる諸策が必要と思われます。 単独調理校の栄養士や調理師の配置状況や業務管理の実情に合わせ,今後の対応について,教育長の見解をお伺いいたします。 最近は楽しいはずの学校での生活がつらい存在となっている一面があるようにも聞いておりますが,楽しいのは給食のときだけとの子供たちの声もありますので,関係各位におきましては,学校給食が重要な位置づけにあるとの認識を新たに,どこで食べてもおいしい良質の食事が,楽しく喜んで,残すことなく食べてもらえるよう今後とも御尽力くださるようお願い申し上げます。 続きまして,人口問題についての質問でございます。 水戸市の人口の動向を住民基本台帳において,平成7年11月1日からの1年間で見るとき,近隣の那珂町では4万5,689人から4万6,014人と325人の増であり,常北町では1万2,671人から1万3,072人と401人も増加しているのに対し,24万5,190人から24万5,051人の,水戸市の場合は139人の減と,自然増分すら満たない減少傾向にあるのは極めて残念なことであります。 このまま人口増が期待できないとすると,将来の推定人口に基づいた数々の都市施設や諸施策を盛り込んである第4次総合計画そのものを見直さざるを得ないようなことにもなりかねず,早急に原因調査と分析を行い,結果を踏まえた上で,長期的視点に立った短期,中期,長期の諸施策を講ずる必要があると考えますが,水戸市の人口減少傾向について,市はどのように考えているのか。また,次の点についてもあわせて執行部の見解をお伺いいたします。 高齢化が進む今日において理想的な都市の人口構造を考えるとき,活力のある就業人口の適正比率の確保のための働く場所が必要であることは言うまでもありません。日本経済全体が低迷している今日,企業では生き残りをかけて合理化や効率化のための最後の投資ともいえる移動が行われつつあります。立地条件の悪化から,市内企業が市外へ流出しつつある最近の現状を見ても,市内企業の流出防止や同様の理由による東京近郊からの企業の移転受け入れのための産業団地等の基盤整備を行い,積極的な企業誘致策をとるべきと考えますが,いかがなものか,お伺いいたします。 2点目は,地場産業の盛衰動向や出身上場企業の数がその町の活性化のバロメーターと言われておりますが,水戸市の上場企業は常陽銀行のみであり,第2次産業の事業所数は,平成3年7月1日現在で2,222件と,前橋市の4,024件と比較しても劣っており,関東地方の県都では最下位にあるのが実情であり,産業面でのさらなる振興策が必要と思われます。 ちなみに全国の他都市の成功例である富山市では,市内の起業家やベンチャー企業を育てる趣旨で,昭和61年に5カ年計画で43棟のハイテクミニ企業団地を計画し,独立開業の支援促進に取り組み,平成2年にはそのうちの14社が完全な事業化に成功し,そのうち8社が,市が隣接に小規模企業のためにつくった四方テクニカルパークという分譲型の工業団地に移転し,現在も市の税収源として貢献しており,43棟のハイテクミニ団地は待機者があるとのことでした。水戸市としても,他の都市の事例を積極的に研究し,小規模の事業所や起業家のための積極的支援策を打ち出すべきと考えますが,いかがなものか,お伺いいたします。 なお,人口問題につきましては,先ほど政友会の内藤議員の方でも,非常に真摯な態度で質問がございまして,それに対する答弁を,質問に大変共感をしていたんですが,その答弁は,水戸市総合企画審議会というものを活用して今後考えていきたいという公室長の答弁がございました。そこで,ふと思ったんですが,水戸市総合企画審議会委員というのは,私が所属している委員会でございまして,当選以来1度も開催されていないという実情でもありますので,この問題につきましては,ぜひとも任期中に少なからずも会を重ねて開催していただいて,真剣に取り組んでいただきたいというふうにつけ加えさせていただきます。 また,建築関連の各種規制の緩和策については,都合により割愛させていただきました。 以上で,第1回の質問を終わりますが,執行部におかれましては簡潔明瞭に誠意のある御答弁をくださいますようお願い申し上げます。ありがとうございました。 ○副議長(大縄敬二君) 保健福祉部長,備海暉雄君。     〔保健福祉部長 備海暉雄君登壇〕 ◎保健福祉部長(備海暉雄君) 野村議員の御質問のうち,福祉行政についてお答えいたします。 在宅で老後を安心して生活できることをだれもが望んでいることは,議員御指摘のとおりであります。本市におきましては,地域で保健・医療・福祉サービスをどのように展開すればよいか,城東及び河和田地区にコミュニティ職員を配置し,モデル事業として検討してまいりましたが,地域の医師,民生委員,各種団体,ボランティアなどで構成する地域組織として,城東地区においては「城東地域福祉推進委員会」,河和田地区には「河和田しあわせの会」が発足することになりました。今後はこの組織において日常生活上の援助を必要とする人々の持つ保健・医療・福祉などに関する諸問題について,その解決策を考え,生活の基盤である地域においてこれらの方々の生活支援を展開していく考えであります。以上の観点からも,地域におけるよりよい在宅介護を目指し,福祉の充実に努めてまいりたいと存じます。 身体介護型ヘルパーを水戸市社会福祉協議会に常勤配置し,直営方式を確立することにつきましては,現在,身体介護型と家事援助型のホームヘルプサービスの割合は約2対8の割合になっておりますが,身体介護型の需要がふえてきておりますので,御指摘のとおり,身体介護型ヘルパーを常勤配置し,平日,日中を基本に体制の確立に向けて努力してまいります。 また,ホームヘルパー業務を水戸市社会福祉協議会に一本化することにつきましては,関係部課及び関係機関と協議検討を進めているところであります。 次に,社会福祉法人等の活用によるホームヘルプサービスの休日,祭日,時間外を含む365日型の体制を確立すべきとのことにつきましては,高齢者の多様な需要に対応すべく,現在,チーム運営方式を一部試行し,対応しているところでありますが,さらに拡充を図るため,議員御提案のとおり,民間活力の導入について,関係部課及び関係機関と協議,検討をしてまいりたいと存じます。 次に,高齢者のニーズ調査につきましては,前年度において寝たきり老人等介護慰労金受給者のうち,ホームヘルプサービスを利用していない方を対象に,サービス利用の意識調査を実施し,市民ニーズを把握するなど,サービスの向上に努めておりますが,本年度はホームヘルプサービスを受けている全世帯を対象にアンケート調査を実施し,ニーズの把握などを行うと同時に,ホームヘルパー全員を対象に,ホームヘルプ活動に関するアンケートを行い,意見及び要望などを聞いて,今後のホームヘルプ業務の充実に反映できるように実施しているところであります。 次に,ホームヘルパーの定期的研修や連絡調整会議の実施につきましては,ホームヘルパーの資質の向上のため,資格取得の養成派遣を計画的に実施するとともに,本市独自の研修も行っております。また,連絡調整会議の実施につきましては,ホームヘルパー派遣のための全体会議及び利用者に対する情報の共有のための地区検討会を開催しております。今後とも引き続き計画的に実施してまいります。 なお,ホームヘルパーのユニホームの支給につきましては,関係部課と協議し,努力してまいります。 次に,関係各課間の連携につきましては,御提案のありました保健福祉部内の関係各課によるサービス調整チームの編成のためのワーキンググループの設置を本年12月初めに設置いたしましたので,今後,調査,研究してまいりたいと考えております。 ○副議長(大縄敬二君) 総務部長,大澤利治君。     〔総務部長 大澤利治君登壇〕 ◎総務部長(大澤利治君) 野村議員の一般質問のうち,総務行政についてお答えいたします。 本市における高齢者福祉対策につきましては,「福祉プログラム21・みと」を策定し,幸福を分かち合う豊かな福祉社会の実現を目指して,市民福祉の向上のための諸施策を展開しております。 一方,国においては,平成6年に地域保健対策強化のための地域保健法等関係法律の整備を行い,生活者の立場を重視した地域保健の新たな体系づくりを進めているところでございます。 本市におきましては,これら関係法律の整備とあわせ,行政改革推進の中で,地域保健法等への対応として福祉と保健,医療の連携に配慮した組織機構の見直しや在宅福祉サービス窓口の一元化等を図ることとしております。 御質問の高齢者福祉部門への職員の配置につきましては,平成4年度に老人保健福祉事業強化のため,事務職員1人,ホームヘルパー3人の増員,平成8年度には老人ホーム入所判定事務強化のため,事務職員1人を増員するとともに,ホームヘルプ事業等を社会福祉協議会へ委託するなど,高齢者の福祉増進と職員の適正配置に努めてきたところであります。 しかしながら,急速に進む高齢化社会において,市民ニーズも多種多様となっており,御指摘のように福祉に対するニーズは,今後より一層多様化し,高度化するものと考えられることから,ホームヘルパーや保健婦等マンパワーの充実が強く求められているところであります。 したがいまして,今後におきましては,地域における人的資源の活用等も視野に入れ,福祉と保健,医療,さらには教育の連携等,総合的な福祉システムの確立が急務であることから,そのために必要な職員の確保についても十分配慮し,高齢者が健康で生きがいを持って安心して暮らせるまちづくりに向けて努力してまいりたいと考えております。 ○副議長(大縄敬二君) 教育長,堀川賢壽君。     〔教育長 堀川賢壽君登壇〕 ◎教育長(堀川賢壽君) 野村議員の一般質問のうち,教育行政についてお答えいたします。 初めに,単独調理校への栄養士の配置についてでございますが,公立義務教育諸学校の学級編成及び教職員定数の標準に関する法律に基づき,茨城県教育委員会が職員配置をしており,本市におきましては,おおむね基準どおりの配置がなされておりまして,小学校の単独調理校26校のうち16校に,中学校の単独調理校3校のうち2校に配置されているところでございます。 次に,調理員の正職員と臨時職員の配置状況についてでございますが,文部省からの「学校給食業務の運営の合理化について」の通知の中で,パートタイム職員の活用により,学校給食業務の合理化を図ることが述べられているところでありますが,本市におきましては,本年12月1日現在で小学校に正職員74名,臨時職員30名,中学校に正職員10名,臨時職員4名を配置しております。 なお,平成8年度調理員の調理師有資格者は,単独調理校の場合,118人中77人で65.3%であります。 また,調理員の業務管理についてでございますが,調理員の業務には荷受け,検収,下処理,調理,配食,残菜処理,洗浄等がありまして,これらの業務は,学校長ほか給食主任,栄養士の指揮監督のもとに行われております。 栄養士の未配置校につきましては,通常主に給食主任の指導のもと,給食業務が行われておりますので,共同調理場の栄養士が食材購入,調理方法,衛生管理等の巡回指導を行いまして,適正に業務が遂行できるよう万全を期しているところでございます。 議員御質問の対応策についてでございますが,人事の交流につきましては,現在も適正配置に努めておりますが,今後におきましても,調理員の年齢,経験年数や現状を勘案し,均衡のとれた人員配置を行ってまいります。 また,現在実施しております栄養士の巡回指導や調理講習会,講演会,食材等の工場視察の研修会等をさらに強化,充実するとともに,調理師未資格者の資格取得にも配慮しながら,調理員の資質向上を図るための研修に力を入れ,給食の内容に学校格差が生じることなく,良質の学校給食を提供できるような体制づくりを目指しておりますが,議員の御提言を踏まえて,より一層努めてまいります。 以上でございます。 ○副議長(大縄敬二君) 市長公室長,江橋勇君。     〔市長公室長 江橋勇君登壇〕 ◎市長公室長(江橋勇君) 野村議員の御質問のうち,人口問題についてお答えいたします。 近年における水戸市の人口につきましては,議員御指摘のとおり,第4次総合計画に比べまして,その伸び率が低下しており,この要因といたしましては,出生数の減少による自然増の鈍化に加えまして,経済の低迷,周辺市町村に比べての地価問題による事業所の縮小などが住宅確保の難しさなどから,社会動態が転出超過となっているためであると考えております。 今後の水戸市の発展を考える場合,こうした人口の伸び悩み傾向や,特に近隣市町村への転出,いわゆるドーナツ化現象に歯どめをかける必要があるわけでございますが,そのためには水戸市が持つ個性や独自性を生かしながら,快適性,利便性といった都市としての特性や魅力を創出し,さらに都市経済の活性化などを図ることによって,水戸市の求心性を高める施策の推進が重要であるというふうに認識をしているところでございます。 したがいまして,総合計画に基づき,中心市街地における再開発及び水戸駅南口,赤塚駅周辺開発整備により,都心機能の再編強化を図るとともに,水戸南インターチェンジ周辺等における整備を進め,地域に応じた企業の誘致等を促進し,就労機会の拡大に努めてまいりたいと考えております。 さらには,東前・河和田2丁目・根本地区などの土地区画整理事業,常澄駅及び東水戸駅周辺地区,十万原地区等の整備及び土地開発公社,住宅公社による住宅,宅地分譲を積極的に推進することによりまして,複合多心型の都市構造の形成を進め,居住機能の強化や経済の活性化,就業機会の増大など,都市の総合的な力量の増大を図り,快適で魅力ある都市を形成し,第4次総合計画の実現に努めてまいりたいと考えております。 また,議員御指摘の総合企画審議会の開催につきましては,本年度中に開催してまいりたいと考えておりますので,御理解いただきたいと思います。 ○副議長(大縄敬二君) 産業経済部長,竹内實君。     〔産業経済部長 竹内實君登壇〕 ◎産業経済部長(竹内實君) 野村議員の一般質問のうち,人口問題のうちの企業誘致と地場産業振興策についてお答え申し上げます。 水戸市は,これまで商業,サービス業を中心として,県下随一の商業都市として発展してきたところでありますが,その反面,第2次産業の集積は類似都市と比較して極めて低い状況にあることは御指摘のとおりでございます。にぎわいがあり,活力がある都市づくりを推進している本市にとりまして,バランスのとれた産業の振興は不可欠であり,とりわけ市民の就業機会の拡大を図ることは重要な課題の一つとなっております。 御質問の企業誘致に関しましては,産業の空洞化など,極めて厳しい経済環境にありますが,本年4月に工業基本計画を策定したところであります。今後の実施計画の推進に当たりましては,水戸南インターチェンジ周辺等を初めとし,市内移転企業の受け皿づくりと同時に,企業誘致を視野に入れた,新しい産業団地の整備と合わせ,従業員の定住化促進のための居住環境の整備について計画を立てたところであります。 今後は,御質問の趣旨を踏まえ,計画の具体化に向けて水戸商工会議所のテクノクラブなど関係機関とも十分に協議しながら努力を続けてまいりたいと考えております。 また,地場産業の振興策につきましては,地元中小企業の育成という観点から工業基本計画に基づきまして,中小企業に対する効果的な支援策を検討してまいりたいと考えています。 ○副議長(大縄敬二君) 4番,野村眞実君。     〔4番 野村眞実君登壇〕 ◆4番(野村眞実君) ただいま執行部より大変真剣な,ただし簡潔明瞭ではちょっとなかったように思いますけれども,御答弁をいただきました。 特に人口問題についての御質問というのは,これは本当に深刻な,もう130名も人口が減少しているとは夢にも思わず,今回質問した上で,調査してみて初めて危機的な状況を本当に痛切に感じているところでもありますので,関係機関と協議というお答えが部長の方からございましたけれども,もう協議より,これは行動に移すことがまず大事で,そのためにも商工業の振興課という形がいいかどうかは別にしましても,真剣に来年度あたりから組織の中でも,そのことに取り組んでいくような形で執行体制を強化していっていただきたいというふうに痛切に感じます。そのことを御要望いたしまして,失礼いたします。 ○副議長(大縄敬二君) 3番,佐藤光雄君。     〔3番 佐藤光雄君登壇〕(拍手) ◆3番(佐藤光雄君) 平成8年第4回市議会定例会に当たりまして,通告に従いまして一般質問をしてまいります。市民クラブの佐藤光雄でございます。 教育行政,市民行政について質問してまいります。 初めに,小中学校における薬物に関する指導についてお伺いいたします。小中学校生徒を取り巻く環境が変化し,学校における人間関係の希薄化,あるいは家庭の教育力の低下,地域社会における体験の不足などにより,学校,家庭,社会の要因が複雑に絡み合って,近年,登校拒否,いじめなどの問題が顕在化しているところであります。これに加え,覚せい剤などによる薬物汚染がひそかに少年層に広がっております。 先ほど麻薬白書等による実態等々につきましては,田山議員から質問の中でありましたので,私も同様の認識ということで重複を避けさせていただきますが,小学校高学年から中学校へと心身ともに成長期にあり,反面,不安定な時期でもあります。また,好奇心の一番旺盛なときでもございます。このような時期の児童,生徒を指導するに当たり,善悪を見きわめられる指導,そして視聴覚,あるいは覚せい剤で申し上げれば模造覚せい剤等を使用した徹底した教育などが学校はもとより,家庭,地域社会と一体となった推進が必要と考えます。 東京都は,飲食・薬物乱用防止に関する指導資料の改定に着手するとともに,夏休みを前にした生徒あるいは保護者に対して啓発用の冊子の配布をいたしまして,未然防止に役立てております。 茨城県は,県内各学校に薬物に対して指導強化をする旨の通知が出されました。県内の公立中学校233校のうち,33%に当たる77校が特別活動での薬物指導を実施,または計画をしているとの調査結果が出ております。このようなことから,水戸市内の小中学校での薬物問題の現状と,そしてどのように指導されているのか,また低年齢化が予測されることに対しての対策をどのように考えているのか,お伺いいたします。 次に,図書館の運営についてお伺いいたします。市民の生活の質的な豊かさを向上させるために,市民の自主的な学習活動を支援するとともに,社会教育施設の充実を目指し,図書室・図書館の整備,充実が図られております。図書館におきましては,現在,中央,東部,西部と3館が運営され,今後新設地区2館が事業計画されております。また,貸出冊数も年々増加傾向にあり,ゆとり,豊かさの時代ニーズにこたえていただいておりますことは,高く評価するものであります。しかし,祝日が,現在は休館になっております。先般,市民の方から,祝日も開館していただきたいという強い要望をいただいたところであります。市民サービスの一層の充実向上の観点から,祝日も開館すべきと考えますが,祝日の開館についてどのように考えているのか,お伺いいたします。 また,開館を実現するときには,そこに働く方々の労働条件を低下させないような運営を強く要望しておきます。 次に,防犯灯管理補助金制度の事務改善についてお伺いいたします。現在,防犯灯管理補助金交付基数は1万3,469基あります。水戸市内1,130を超える町内のうち836の町内から年1回電気料の領収書の写しと所在箇所を示す位置図を添付して申請がされております。近年,町内会長が毎年交代するところが多く,また高年齢化が進んでいる状況にあり,年1回とはいえ,引き継ぎ,所在箇所確認,位置図の作成,そして申請に来ることなど,大変な労力になっていると聞いております。また,申請がない町内への再確認など,業務が煩雑化しているなどの課題もあります。事務手続の簡素化と位置図を整理して,申請の依頼と同時に送付し,その位置図をもとに確認だけをすればいいようにするとか,変更がない場合には手続を不要にするとか,改善すべき点があろうかと思いますが,実態をどのように把握して,そして今後どのようにしていくのか,お伺いいたします。 次に,災害時における市内各種団体との災害応援協定についてお伺いいたします。阪神・淡路大震災を教訓に,災害に強いまちづくりを目指した基準・協定・マニュアルの見直し,組織・システムの再構築など,全国的に防災対策の見直しが講じられております。水戸市におきましても,防災対策室を中心にその対策が具体化されつつあります。 また,9月22日の台風17号における被害は,強風により樹木の倒木が中心でありましたが,公衆あるいは交通など,幸いにして人身に至るところまでの事故はありませんでした。このように災害時の対策として日ごろの訓練等々が実践に生かされたものと評価するものであります。また,降雪などにより路面凍結が予測される箇所をあらかじめ指定し,その地域の建設会社や工務店などに協力をお願いし,自主的に巡回して,凍結防止剤をまくとか,あるいは通行どめにするとかの事故の未然防止対策を講じていただいております。このことは,10年以上の実績があり,当初はボランティアで実施されていたというふうに聞いております。大変すばらしいことだというふうに考えております。 このことと同様に,災害時における生活必需物資から建設機器あるいは物資の集積場,燃料,避難所,そして広報紙など,市内の企業,団体との災害応援協定を結んで,行政と市民,そして企業,団体が一体となった取り組みが必要と考えますが,どのように取り組まれているのか,お伺いをいたしまして,質問を終わります。 ○副議長(大縄敬二君) 教育長,堀川賢壽君。     〔教育長 堀川賢壽君登壇〕 ◎教育長(堀川賢壽君) 佐藤議員の一般質問のうち,教育行政についてお答えいたします。 まず,小中学校の薬物に対する指導についての御質問でございますが,幸いにも水戸市内の小中学校からは,現在のところ,薬物にかかわる問題についての報告はありません。しかし,新聞等の報道によりますと,議員御指摘のとおり,薬物汚染の広がりが見られますことはまことに遺憾であり,ゆゆしき社会問題であると憂慮いたしております。 現在,本市の各中学校では,第3学年の保健体育科の授業において薬物乱用と健康を,特別活動の保健指導においては,心身の健康や安全についての理解を深めることをねらいとして,薬物乱用防止についての指導をしておりますが,この指導の充実を図るため,小中学校の生徒指導主事を対象に,薬物乱用防止についての研修会を実施しております。また,茨城県から,中学2年生を対象に配布された覚せい剤の危険性を訴えた資料等を活用し,知識の普及や啓発活動に努めております。 具体的な活動としては,毎年,水戸駅前において実施されている薬物乱用防止街頭キャンペーンに参加し,生徒自身が啓発活動の展開を図るとともに,学校においては児童,生徒や保護者への啓発を図るための講演会を実施するなど,薬物乱用防止のための教育活動に努めているところであります。今後とも,地域の状況や社会の動向を見きわめながら,児童,生徒に対する薬物乱用防止について適切な対応に努めてまいりたいと考えております。 次に,低年齢化が予測されることへの対策についてお答えいたします。議員御指摘のとおり,薬物乱用の低年齢化も予測されることから,その対策として,教師向け薬物乱用防止教育についての研修会の一層の充実や講演会等による啓発活動を通して,指導者の意識の高揚を図ってまいります。 また,児童,生徒への心に訴えるようなビデオや図書資料の活用を図り,薬物乱用防止教育の指導法の工夫,改善に努めるとともに,薬物乱用の行為を単にとがめるだけでなく,かけがえのない人生を健康で有意義に送ってほしいという自己実現や人間尊重の視点で指導することが肝要であると考えております。今後とも,家庭,地域社会の理解と協力を求めながら,互いに連携し,薬物乱用防止教育の積極的な展開と低年齢化への未然防止に努めてまいりたいと考えております。 次に,図書館の運営についての御質問にお答えいたします。 現在,私立図書館は年末年始,毎週月曜日の定休日,年に14日以内の特別図書整理期間,例月図書整理日,国民の祝日等に閉館することと水戸市立図書館条例施行規則で定めております。 このうち,国民の祝日に開館してはどうかとの御質問ですが,本年度から祝日の一部として日曜日と重なった祝日は開館するように改めております。その結果,本年度は5月5日の子供の日,9月15日の敬老の日,11月3日の文化の日は日曜日と重なったため開館いたしました。 そのほかにも,複数館設置の特徴を生かし,1つの図書館が図書整理のため閉館しているときも,ほかの館は開館して,市民がいずれかの市立図書館を利用する機会をふやしたり,11月の読書週間中には定められた休館日であっても,臨時開館するなど,年間の開館日数についても,土日祝日の開館日数については大幅にふえ,市民から好評を得ているところでございます。 今後につきましても,時代の要求に合わせ,さらに質,量ともに利用の拡大を図るべくサービスの充実を検討してまいりたいと考えております。その際,議員御指摘のように,職員の労働条件が低下しないよう十分配慮して進めてまいりたいと考えておりますので,御理解をいただきたいと思います。 以上でございます。 ○副議長(大縄敬二君) 市民環境部長,板橋克衛君。     〔市民環境部長 板橋克衛君登壇〕 ◎市民環境部長(板橋克衛君) 佐藤議員の一般質問のうち,防犯灯補助金制度の事務改善についてお答えいたします。 防犯灯補助金制度につきましては,水戸市防犯灯補助金交付要項に基づきまして,自治会等地域団体が管理する防犯灯に補助しております。補助金の交付申請につきましては,管理状況が把握できる位置図及び電気料金領収書などを添付していただき,確認審査を行い適正な交付を行っております。 事務改善につきましては,平成8年度において関係各課と協議して,申請書類の一部簡素化をいたしましたが,今後さらに補助要項も含め,関係各課と協議してまいります。 次に,災害時における市内各種団体との災害応援協定についてお答えいたします。 災害応援協定につきましては,阪神・淡路大震災を契機に,災害対策基本法に基づく関連通達により,相互応援体制強化と具体的かつ実践的な見直しを進めております。この災害応援協定につきましては,地震等各種災害が発生し,行政及び防災関係機関による応急対策等が困難な場合の対応策として,現在までに県内,県外市町村との相互応援協定を締結しております。しかし,御指摘のように,さらに災害復旧等に迅速に対処するため,市内各種団体などと災害時の応援協定締結事務を進め,総合的な災害応急対策を推進してまいりたいと考えております。 ○副議長(大縄敬二君) 以上で,一般質問は終わりました。--------------------------------------- △議案付託 ○副議長(大縄敬二君) それでは,ただいま一括上程いたしてあります議案第76号=ないし=第101号,以上26件については,お手元に配付してあります議案審査分担表のとおりそれぞれ所管の各常任委員会に付託いたします。---------------------------------------      議案審査分担表                    (平成8年第4回水戸市議会定例会)委員会名審査区分総務環境委員会議案第77号,議案第81号,議案第82号,議案第83号,議案第93号(ただし,第1表中歳出中第3款,第4款中文教福祉委員会所管分,第5款,第6款,第7款,第8款,第9款,第10款,第3表債務負担行為補正を除く),議案第96号,議案第98号文教福祉委員会議案第80号,議案第84号,議案第93号中第1表中歳出中第3款,第4款中文教福祉委員会所管分,第9款,第10款,第3表債務負担行為補正中文教福祉委員会所管分,議案第94号産業水道委員会議案第76号,議案第85号,議案第93号中第1表中歳出中第5款,第6款,第7款,議案第97号,議案第99号,議案第101号都市建設委員会議案第78号,議案第79号,議案第86号,議案第87号,議案第88号,議案第89号,議案第90号,議案第91号,議案第92号,議案第93号中第1表中歳出中第8款,第3表債務負担行為補正中都市建設委員会所管分,議案第95号,議案第100号--------------------------------------- △日程第2 請願,陳情 ○副議長(大縄敬二君) 次に,請願,陳情に入ります。 今議会に提出されました請願,陳情は,お手元に配付してあります請願陳情文書表(Ⅰ)のとおりであります。 それでは,本請願,陳情については,文書表のとおりそれぞれ所管の各常任委員会に付託いたします。--------------------------------------- △日程第3 報告第39号 ○副議長(大縄敬二君) 次に,報告第39号を上程いたします。 それでは,市長から報告を願います。 市長,岡田広君。     〔市長 岡田広君登壇〕 ◎市長(岡田広君) 報告事項について御説明申し上げます。 報告第39号については,財団法人水戸市勤労者福祉サービスセンターの平成8年度事業計画等の書類について,地方自治法の規定に基づき提出し,御報告するものであります。 ○副議長(大縄敬二君) 以上で報告は終わりました。--------------------------------------- △次回の議事日程の報告 ○副議長(大縄敬二君) それでは,次回の議事日程につきましては,後ほど文書で差し上げたいと存じますので,あらかじめ御了承願います。--------------------------------------- ○副議長(大縄敬二君) 本日は,これにて散会いたします。          午後2時53分 散会...